福松 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
下品さがないのが良いです(むしろ品がある)→少女にとっての未来少年コナンになりえたのか
第十話まで視聴しました。
ギャオでの配信方法がちょっと特殊で、数話をまとめて約一か月毎に更新されるということもあり、かなりライトな観方をしています。つまり、前回、どこまで話が進んだっけ?と忘れた状態で何話か一気に観る、という形です。前回を振り返って観たいのは山々なのですが、手段が今の所、ないのです。
和洋折衷の冒険もので、それだけで楽しいです。フェナを中心にキャラデザは非常に良いのだけど、表情の動き方が独特で、違和感を持つ方もおいででしょう。まあ、私は気になりませんが。
仲間に女子が少ないのが妙にリアルな気がします。実際の船旅は非常に厳しいものだったらしく、女性は特に大変だったでしょうね。
あと、下品な要素が見当たらないのは安心できます。楽しい冒険譚を求めている私には、これで十分です。
仲間たちは強いことは強いのですが、ズルしてる感じがありませんし、フェナの恋愛ネタ、三角関係ネタもフレーバー程度しかない感じます。
感想タイトルにもある通りで、もしかしたら女性向けをかなり意識して作られている作品かもしれません。イケメンキャラがいるし。
第九話、そうゆう事だったのね、とかなり納得しました。魔女(とレッテルを貼られた女性)の火刑なんていう野蛮な事を実際に人類は(ヨーロッパで。他地域でも似た事例はあるはず)やってたんだと思うと、虚しくなるとともに、少しは人類はマシになっていきつつある(昔が酷過ぎただけ?)のかなと楽観視したくもなります。そういえば、第一話で奴隷として売られそうになる、という話があった事も思い出しました。意外に覚えているもんですね。
とんとん拍子に話が進み、私の記憶もどんどん回復していきますw 西経14度、北緯63度ってどこだろうとググってみたら、アイスランド沖の大西洋らしいです。危険なので検索画面はすぐに閉じました。
第十話、冒険ものらしくなってきました、いいねえー。これは幼い女子に観てもらっても大丈夫な作品のように思えてきました。これは悪い意味ではなく、感受性の豊か過ぎる幼い子に魅せて悪影響はなく、逆に良い想像力を芽吹かせるんじゃないかな、っていう意味です。
配信は第十一話まであるのですが、眠いので観るのは明日以降にしたいと思います。
2021-1217追記
第十一話、いい話で素直に感動しました。劇伴ズルいよ涙。ベタだけどこのエピソードだけでも満足なくらいです。あにこれでの評判はイマイチとのことでしたが、合う合わないは観てみないとわからないものですね。
ラストはいつもの「どうゆうこと?」でした。あと二話かな一話かな。
2022-0121追記、評価確定、タイトル追記
最終第十二話を視聴、前話を忘れてそうで不安です。とりあえず、普通にOPがありました。
エデンに巫女を導く管理者。全ての巫女の記憶。魂の管理。輪廻。選択の巫女。逃れられない運命。可能性のある未来その1は傭兵の死、その2は時の箱舟。うやむやになった選択の内実。
選択肢があるようで、実は道が用意されていた、って実生活ではよくあることですが、本作は選択後、記憶を失い、血を残すために子作りを強制される、という中々な世界でした。
告白と別れ、フェナの髪色が変わる、最後に巡回シーンがある、記憶が無くなってもあまり本人の人柄は変わらないなど、伝統に則った造りとなっていました。
全体を通してみると、本作はアニメファン向け作品ではなく、アニメはプイプイモルカーくらいしか観たことのない未就学児や小学校低学年の女子向け作品だと感じました。
全く金儲けが出来ない層がターゲットとなっていて、実にNHK的な作品です。NHKじゃないけれど。フジテレビは色々あったけど、企業としては英断と言えるのではないでしょうか。
必須要素は上記のように取り揃えてありますし、絵も私のタイトル通り、綺麗で下品な所がないです。
親が子供にどんなアニメを勧めようとも、観るかどうかを決めるのは子供自身のはずですが、実際は親の意向がかなり強く効き、上記の「選択肢があるようで、実は道が用意されていた」にそのまま直結します。まあ、ここまで気づく女児はいないと思いますが、親は知っておいていいと思います。
個人的には、これは小さい女児に勧めて良い作品だし、上の方に書いた通り、女児の好奇心や感受性を正攻法で刺激する良い作品だと感じました。
私は視聴前には検索などを一切しないタイプなのですが、本作についての評価の低さはどうしても耳に入ってきてしまいました。
これは、この作品を深夜枠で放送してしまったからではないでしょうか。
昔のNHKのアニメ枠が残っていたとしたら、本作はその枠にふさわしい評価を受けたと思います。
アニメファンの御眼鏡に適う内容ではありませんでいたが、それは酷評ではないと感じました。
そもそも他作品と同じ土俵に乗っていないのですから。
2022-0122追記
ふと思いつきましたが、ナディアと比較するのは酷というものです。皆さんのレヴューをまだ見ていないのですが、見る前に一言書いておきたくて追記いたしました。
ナディアは未就学児から本格的なアニメファンまで全ての層にお勧めできる傑作ですから、やはりターゲット層の厚みが違いすぎると思いました。