STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえずの簡単な感想
原作は未読。
極道とそれに似つかわしくないものを組み合わせたギャグ作品、あまり動かない紙芝居の
ような作画だがそれが味になっている点、J.C.STAFF制作で今 千秋監督作品と、やはり
思い出されるのは「Back Street Girls-ゴクドルズ-」(以後、ゴクドルズと表記)。
おそらくゴクドルズが評判良かったりで出てきた企画だったんだろうけど。
先に書いたように極道と、それに似つかわしくないモチーフを組み合わせたことによる
ミスマッチ感覚が生む笑いというでは、ゴクドルズと本作は同じだが、ゴクドルズが極道の
世界にアイドルという要素を持ち込んだのに対して、本作は平凡な日常生活の中に極道という
要素を持ち込んでいるため、作品全体の空気感は本作の方が柔らかいものを感じる。
キャラに関しては主人公の龍に尽きるかなと。
彼の行動が基本的に笑いを産んでいく構図となっているが、それだけでなくどことなく
可愛げがあるのが魅力的。この辺はキャストの津田 健次郎氏の演技によるものが大きいかと。
極道から主夫へと大きな変わりようだが、徹底的に極めようとするスタンスは同じで、単に
向かうべきベクトルが異なるだけみたい。
今もやくざ稼業自体を嫌っているわけではなさそうで、美久という存在がいなければ、
あっさり極道の世界に戻ってしまいそうな感があり、そういう点では美久という存在は相当
大きいように思える。
単純にキャラとしても、龍とは対照的に家事がいい加減なところや、仕事以外になると子供の
ようなところなど、なかなかいい味を出しているキャラ。
2021/12/13