イムラ さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
クラシック音楽漫画の殿堂入り作品
<2021/12/10 初投稿>
これ、好きな作品です。
原作から入りました。
全巻持ってます。
アニメもドラマも本放送リアタイで見てました。
笑かされて
天才の苦悩に魅せられて
たまにしんみりさせられて
二人の成り行きが気になって
じんわり感動して
でも笑かされて
ヒロイン 野田恵 通称「のだめ」
・第一話初登場時は20歳
・音大生だけど野生の天才ピアニスト
・楽譜読むの嫌い
・耳コピで暗譜して弾くのが得意
・部屋は汚い。ビオトープのよう
・風呂は1日おき、シャンプーは5日おき
・自称「きれい好き」
・Dカップ
・変態
・「千秋先輩スキスキ」
・実在のモデルがいる。通称「リアルのだめ」
・元々二宮作品のファンだったリアルのだめさん。「汚部屋でピアノを弾くリアルのだめ」の写真を何かの経緯で目にした二宮さんがこの写真に衝撃を受けて「のだめ」というキャラを思いついたのだそう。
・この写真は今でもネットでご本人のインタビューと共に閲覧可能。
・ちなみにリアルのだめさんの本名は「野田恵」。渾名も同じ「のだめ」。九州でピアノの先生やってるらしい。
主人公 千秋真一
・指揮者を目指す才能溢れるイケメン音大生
・父親は著名なピアニストというサラブレッド
・母親は資産家の御令嬢というぼんぼん
・自他共に認めるきれい好き
・指揮だけでなくピアノもヴァイオリンもいける。
・さらに料理上手で片付け上手という多機能振り。
・オレ様
・のだめのボケに対してはパワハラ、モラハラ、暴力で対抗(昨今の風潮ではアウトのラインだけど、まあ昔の漫画だし)
・怖いものが沢山ある。「〇〇ガコワイヨー」と度々幼児返りする。
・初登場時は見えない自分の行く末にやさぐれていた。
・まだ変態ではない
「のだめと千秋」
こんな楽しく変な二人の、音楽と恋愛(?)のお話です。
クラシック音楽に真っ向から向き合うスタイルが斬新な作品でした。
「音楽に向き合う」ということを専門的な解釈を交えながら丁寧に丁寧に描いています。
さらにはオーボエとかファゴット、ではなくバスーンとかテルミンとかマニアックな楽器にも焦点当てて深掘りしたり。
そして"のだめのふんわりした"ボケが良い具合に作品全編にくまなく塗されています。
でもぼーっと笑ってるとたまに感動の波が来るので油断できない 笑。
音楽もの、恋愛(?)もの、そしてふわふわした笑いがお好きな方におすすめの逸品です。
以下、おまけの噂話)
ドラマもフジテレビで大ヒットして有名になりましたが、このドラマ。
当初はTBS制作で
「千秋=V6岡田准一さん」
「のだめは上野樹里さん」
「OP曲はジャニーズ」
で話が進んでたそうです。
さらに事務所の圧力からか、原作の設定やシナリオもかなり改変されそうだったのだとか。
これに原作者の二ノ宮知子さんが待ったをかけ、ドラマ化は御破算。
これをフジテレビが拾ってドラマ化した。
そんな経緯なのでジャニーズは誰一人出演せず。
と当時もっぱらの噂でした。
二宮さんご自身がドラマ化の版権を握っていたためにこんなことができたらしいのですが、ファインプレーですよね。