animeneko さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
おしいけど、脚本とストーリ構成があれでしたね
ゾンビが佐賀県のご当地アイドルになってサガを盛り上げる?のか、トップアイドルを目指すのか、どっちだったかよくわからないお話。
第二期になって少し、お話が安定したが、やっぱり全体が不安定だよねと思って、アニメ制作のマッパについてもう一度チェックしてみた。MAPPAは設立されてから10年ぐらいで、進撃とかチェンソーマンとか作ってる。人の募集とかもしてたし、明らかに人が足りてない。作品作りすぎで、各話の品質や作画が各話ごとにばらばらになる。
視聴者からすると、アニメ制作側がどれだけ忙しかろうが、まったく関係ない話で、どうでもいいともいえるし、作品の評価とは関係ないが、まあ、そんな事情が垣間見えるよなあ。
作品の話。ゾンビがアイドルをやるという設定はおもしろいと思った。佐賀県を盛り上げるのもいい。キャラデザとか作画はかわいいと思う。
でも脚本や各話の構成はもっと工夫して、わかりやすくできただろうな。
第二期は各話単位でみると、そのお話だけとりあげるといいお話もあるが、全体としての統一に欠けている。彼女らは、なぜゾンビとしてよみがえってアイドルやらんといけないのか?誰がよみがえらせたのか?最終目標はトップアイドルになればよいのか、物語の最初に語らないといけないはずなのに、ゾンビになった事情は結局、うっすらと会話で語っただけで、だれがゾンビ作ったんだかわからずじまい。
マネージャーのコウタロウのキャラもちょっとはおもしろいが、不可解というか理解不能な行動が多すぎ。高校時代のこだわりを解消するために、アイドルマネージャやってただけなの?もう少し、一本筋を通した行動で、目的とか目標を示してくれないと視聴者がわからんだろ。
ゾンビになった少女たちの、生前へのこだわりがないのも、やっぱりひっかかるよねえ。家族に会いたいとか、家族や友達が今どうしているとか気にならないの?そういうしめっぽいお話はやりたくない、のだろうか。
ゼロ号の山田たえの生前の話はついにやらなかったが、なんか気になった。
脚本や構成をしっかり作らないとと、こういう細かいアラが見えてしまうので、お話がなんか雑な作りになっちゃう。
ライブシーンの2Dと3Dアニメの違和感がきつかったというか明らかに違う絵になるので、なんか気になるか。
大型ライブ場でのライブに失敗して、巨額借金を抱えてアルバイトで返していくお話と、大型ライブ場でライブする話が時系列的に逆転していた。あれ、別にアルバイトに精を出す話が後の方がわかりやすいのにやっぱりストーリー構成が雑なんだよな。
ラスト話の、災害でインフラが止まっているなかで、大型ライブをやるのも意味不明というか迷惑行為じゃないか?あれは災害から一か月ぐらいしてみんなが落ち着いたところでやればいいだけなのに、その程度の脚本の工夫をできないあたり、やっぱり脚本軽視の作品作りだなあ。
とまあ、けなすようなことを書いてしまったが、基本はゾンビギャグとかおもしろいし、気落ちを持ちあげていくようなアイドルっぷりは良かったと思うし、各エピソードはベタだったけど、よかったんじゃないかな。そういうわけで、大変おしいなあといえる作品。全体のストーリー構成でがんばれば、よかったのにね。