take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 2.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
物語のインフレってあるんだなぁ・・・。
新シリーズ?
新しい物語を観れる楽しさ半分、過去作で一区切りついていた感で納得、満足していたところを掘り返される不安(不快感?)半分と言うところでした。
よく、長期シリーズだと登場人物が増えに増えて登場人物インフレが発生することがありますが(例、どっかのスライムとかw)、物語もインフレ感が出ることがあるんですねぇ。
もともと、ひぐらし自体が「カケラ」由来のストーリーがいくつも展開され、並行し、振り返りがあり、種明かしされ・・・的な進行な上に、さらにカケラによる複数の世界があってよいと言う設計になっていましたが、最近は、いわゆるパラレルワールド上等と言っても過言ではない感じですよねぇ。
過去作は舞台エリアもクローズドでしたが、パラレルワールド色も控えめにというか、遠慮気味というか、クローズドな(制限されている)「印象」でしたが、ここまで、思う存分何でもありになってくると・・・、と言う印象もわきはじめています。
ああ、少々ネガティブな言い回しをしましたが、
私はゲームのひぐらしは最初期からリアルタイムに一通りやった口です。アニメも一通り視聴をしています。ついでに「うみねこ」もゲームもリアルタイムに順番に一通りやり、アニメもひとおおり視聴した口です。
何なら、既に引退して久しいですが、ひぐらしスロ(技術介入があってお得でしたからね)、ひぐらしパチも嗜んだ口です。
彼岸花は・・・どうだったかなぁ、手を出した記憶はあるけど印象には残っていない・・・。
何が言いたいかと言うと、ひぐらしをはじめとする07th Expansion、竜騎士07が生み出した作品群については、好きですし、評価をしている派です。
ひぐらしのキャラクター達にも愛着はありますし、ゲームの時のクセのある絵とダラダラと続く日常描写をも乗り越えてきた実績もありますw
「うみねこ」でガス欠気味になったところもうっすら感じていましたが、瞬間最大風速としては「天才現る!」くらいには思っていました。
で、この作品。
確かに、新編という事で許容できるものではあったと思いますし、
今までにないエピソード、キャラクターの描写があり、残酷、グロ、痛い痛いwに加えて、キャラの新しい側面や一面も観れて楽しかったことも間違いないのですが・・・。
このまま「何でもアリ」の設計を活かして、
時代をまたぎ、新しいアイデアが思いついたり、時事ネタ的要素を盛り込み、折を見て、新しい作品をつくり、話を転がしていくんでしょうか。
なんだか、なじみのキャラクターが「タダの駒」として消費されているような気がしてきて、少々、残念な気にもなってしまいました。
まぁ、私にそんなことを言う権利も無いとは思うのですが、そんな気がしてしまいました。
まぁ、前述したように、嫌いな作品ではないのでしっかりと観たんですけどね。
旧作から数え始めると、膨大な話数になってきますし、最初から見て!と言うのもきつそうですし、そもそも人を選ぶ作品です。
なかなかに難しい作品の位置づけになってきましたねぇ。
長く続いているという証拠でもあるのですが・・・。
色々な条件を鑑みるとすべての人に「面白いから見て」とは言い辛いのですが、アイデア=作品としての存在としては名作だと思います(シリーズとしてはね)。
興味がありましたら、心の準備をして、じっくりとご覧ください。
旧作から、いやゲームからがおススメでしょうかね。