U さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
C. ネタバレ注意 – てんかんしふく 怖れる者なし
墨香銅臭の中国のWeb小説
古代中国が舞台の神官と鬼の友情ファンタジー
<メモ>
中国アニメなので設定が分かりづらい。
古代中国には天界、人間界、鬼界があって人間界で修行したり人助けをして得を積むと神となって天界に飛翔できること、
神になっても信者がいないと法力が使えないこと、
鬼は日本人が考える鬼と違ってアンデット というのは知ってると分かりやすいかも。
それと後半は半月国で悪さをしている半月妖道の噂を確かめようとして半月(バンユエ)と再会するのですが、
千葉県に住む千葉市役所職員の千葉さんみたいな感じかと。
原作がBL小説ということでしたが、アニメではBL要素を省いたのか?元々友情に近いものなのか?
日本のBLに慣れているとこれはBLなのか?という印象です。
{netabare} 昔助けてくれた謝憐=太子殿下に思慕の念を抱いた花城=三郎が最強のアンデットになって会いに来る {/netabare}
という800年の思いを見守るお話のようです。
最後、鬼は骨灰を消すと消滅してしまうのに骨灰を謝憐に託すところ“命預けます”感が重い(笑)
全体的に絵がキレイなのですが少年という設定の三郎と謝憐の見た目年齢が変わらないし、
他のイケメン達も同じような顔で見分けがつかないのが残念。
<主要登場人物>
・謝憐(シエ・リェン)仙楽太子殿下:神谷浩史
・三郎(サンラン)
花城(ホワ・チョン):福山潤
・南風(ナンフォン):古川慎 南陽将軍・風信の配下
・扶揺(フーヤオ):小林千晃 玄真将軍・慕情の配下
・裴宿(ペイ・シュウ)
阿昭(アーチャオ):増田俊樹
・半月(バンユエ):花澤香菜
<ストーリー>
2度天界から下界に追放された仙楽太子殿下(謝憐)は3度目の天界への飛翔をはたすが
飛翔時に鐘や宮殿をを壊したため、弁償に必要な888万の功徳(くどく)を得るため下界に降り人助けをする。
北の地、與君山では100年の間に17人の花嫁が鬼花婿に攫われたという。
手助けに来てくれた2人の神官・南風と扶揺と共に鬼花婿を捕まえるため太子殿下が花嫁に扮し輿に乗り與君山に入ると
銀の蝶を纏う少年に導かれ17人の花嫁が祀られた明光廟にたどり着く。
鬼花婿の正体は明光将軍=裴茗(ペイ・ミン:諏訪部順一)に恋した敵の将軍の宣姫(シュエン・ジー:甲斐田裕子)だった。
思いが報われず自滅したが死してなお明光将軍が会いに来てくれるのを待ち続け幸せな花嫁に嫉妬して悪さをしていたのだ。
天界から来た裴茗の子孫の裴宿(ペイ・シュウ:増田俊樹)が宣姫を拘束し天界に連行したことで事件は収束する。
天界に戻った太子殿下は自分を明光廟に導いた銀の蝶を操る少年は四大害(鬼の四天王)の1人花城(ホワ・チョン)だと知る。
人間界で道観を建て自分を祀ることにした太子殿下は廃屋の修繕代のためガラクタ集めをしていたが、
その帰り放浪の身の三郎 {netabare}(と名乗る四大害の1人花城) {/netabare}に出会い野宿するというその少年を道観に泊める。
村人が道観に砂漠の中にある半月国から逃げてきたという老人を連れてくる。
砂漠を通るものの半数が失踪したというのだ。
鬼となった半月妖道(国師)が兵士の亡霊を鎮めるために人を攫っているらしいと聞き
気になった太子殿下と三郎、南風、扶揺は200年前に滅亡したはずの半月国へ向かう。
砂漠で砂嵐に遭遇した4人は洞窟に避難する。
洞窟で太子殿下と商人の1人が蠍尾蛇(かつびじゃ)に噛まれてしまう。
数時間で死んでしまうという蠍尾蛇の解毒薬の善月草を求めてアーチャオ(阿昭)の道案内で半月国へ向かう。
薬草を見つけた太子殿下だったが半月国の刻磨将軍に囚われてしまう。
罪人抗に落とされそうになった商人達の代わりに自ら抗に降りた三郎、それを追って太子殿下も刻磨将軍を道連れに抗に降りる。
罪人抗の中で半月妖道に会った太子殿下は昔の知り合いだと気づく。
太子殿下が200年前「花謝(ホワシエ)」と名乗り永安国で盗賊を追いはらい将軍と呼ばれていた頃
孤児の半月(バンユエ)に食事をあげたり歌や武術を教えていたのだ。
蝎尾蛇を操る妖術を身に付け半月国に戻った半月は刻磨将軍に引き立てられ半月妖道となるが
半月国と永安国の戦争でこのままでは両国が共倒れしてしまうと考え
戦争を終わらせるために半月国の城門を開け永安国の兵士を城内に入れたのだ。
半月国滅亡という形で戦争が終焉したが、半月妖道は罪人抗に吊るされることになる。
が、実は永安国の武将だったアーチャオが戦争を終わらせるために半月に城門を開けるよう提言したのだ。
その後天界に飛翔して裴宿になったが亡霊の存在が悪行の証拠となり昇進に響くことを恐れ
半月国の兵士を鎮めるため砂漠を行く商人を捕まえて亡霊に与えていたのだ。
裴宿の行動を怪しみ探っていた風師(フォンシー:川澄綾子)に連れられ天界へ戻っていった。
自分の道観に戻った太子殿下は
昔「もう生きられない。生きるとは何のためなのか、どんな意義があるのか」と問う少年に「生きる意味が分からなければ、私のために生きなさい。私を生きる理由にしなさい」と答えたことを思い出す。
21.9.27