テナ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
99%のRealと1%のFANTASY
うーん、最初は中々に退屈でした。
結構、初手の段階から心の中で退屈だなぁ〜と感じることがありましたね。
ですけど、最後あたりは、しっかり盛り上げに来てくれて楽しめた作品です。
震災で姉のマリを亡くした日羽……
姉はリゾートでフラダンスを踊っている最中に震災で命を落とす。
日羽は姉の様になりたくて踊りに魅せられたけど、その事故から……フラダンスから少し距離を置いていたみたいなのですが、高校を卒業する事をきに姉の就職していたハワイアンズで働く事になる。
そこで、出会った。フラダンスの同期生達。
彼女達はフラダンスをずっと続けて居て主人公より全然上手で練習にもついて行く事に精一杯で、練習後も1人で練習しても中々上手くならなくて……半年に1回の審査で順位は40人中40位……
そんな彼女は涙します。
練習や努力って頑張っても報われない事も多いですよね。
そんな中、友達とアイドルのライブに行く事になり、その時から「踊ってお金貰えるなんていいね」って言われてしまう。
別に悪気があった訳ではなくて……ダンスが好きな日羽に好きなダンスの仕事が出来ていいねって意味なんだろうけど……
それは違うよなぁ〜って思う。
やりたい事を仕事にして、夢を叶えて仕事をする……素敵ですよね。
でも、そんな人達も絶対に仕事の悩みがあると思います。
それは、どんな仕事にも関係なくて、例えお金が沢山貰える仕事があって人間関係が良好な職場があったとして、それが仕事であるのなら必ず悩みは生まれるものだし、楽しそうに見える職場でも同じで、見えない所で必ず苦労や悩みは必ずある……必ず生まれる
だから、それを言われた主人公の顔は少し強く印象的に残っています。
そんな中、主人公は1人の男性に出会います。
鈴懸は姉の同期でリゾートが閉館した後にメンテをしてるのですが、彼が教えてくれる閉館後のお仕事、スタッフさんのお仕事ですね。
彼の励ましで元気を取り戻した彼女は頑張ることを決意します。
さて、そんな時にフラの大会が開催されます。
このステージで披露したのがアイドルの曲なのですが……ここで私は気が付きました、
これが、あのライブの伏線だったのかとww
結果はまぁ……ねぇ?……
でも、作中でも沢山の人に楽しかったと言って貰えていたけど、このあたりは凄く盛り上がったし私も楽しかったって思えました!
ここまでに踊りのパフォーマンスもありましたが、曲や動きがまったり過ぎていたので、このパフォーマンスがここで凄く効いてきた気がしました。
最初は色々と不安なメンバー達でしたが、作品が進むごとに少しづつメンバーにも心を開き互いを認め合うのが見て感じられました。
彼女らにも彼女らの悩みがありながらも解決したりお互いに励まし合い助け合い成長しました。
最初のデビューステージでは悲惨な結果にもなりました。
ネットや動画でも弄られてはニックネームを付けられてしまいました。
ってか、ニックネームが誹謗中傷的な気もしますが……そもそも……あんな軽く足蹴りしたハンガーが何であんな高く舞い上がるのか……謎ですw
でも、この大会前までに纏まり始めて大会のステージでは成長を感じました。
結果は得られなかったかもしれないけど、結果なんかよりも大事な物を得たのではないでしょうか?
この作品の本格的な面白さはこのステージからで最後の姉との再開は感動しました。
ハワイのアロハーって色々な意味がありアロハーを英訳に変換してAlohaって沢山の言葉の頭文字を繋げたものだったのですね。
これは正直知らなくて学びでした。
実は、この作品には1%のファンタジーがあります。
それは死んだ姉がくれた縫いぐるみがお喋りをして動くのです。
日羽が同期の人達にお姉ちゃんの話を聞くのですが、その中でのお姉ちゃんが凄く楽しそうで妹をホントに大切に思っていたんだってのが凄く伝わる回想で(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)
そんな彼女だからでしょうか……死んでもきっと妹を心配していた。
だから、1番見守りやすい縫いぐるみに入ったのかもしれませんね。
彼女の夢は、妹が入社して同じステージで一緒に踊ることだった。
もぅ一緒に踊ることは出来なくて……でも、見たかったんだと思う。
妹が楽しくフラをしている姿を、そんな気持ちが彼女が起こした奇跡だった。
でも、彼女が名前に付けた意味……向日葵がそれを叶えてくれた。
そして、彼女が縫いぐるみから離れる時に明かされた向日葵の秘密。
彼女の生きていく場所を彼女は指を刺し大丈夫と一言……それは日羽の心の中
失った人は2度と帰っては来ないし言葉は交わせない……戻らない時間と永遠ではない時間……奇跡の終わりが意味をするのが別れで、中々お姉ちゃんにお別れの言葉をかけられない主人公が姉の言葉に背中を押され別れを決意する。
この決断が1番彼女が成長したエピソードかな?って思います。
大切な人を失った時の悲しみってなくならいし納得も出来ないし受け入れられる日なんて来ないかもしれない。
それでも、同じように、大切な人が存在していた事も与えられた喜びや優しさや一緒に過ごした時間も決して無くならないものです。
何十年経とうと、少しづつ記憶が薄れて忘れてしまうかもしれないけど、それは心に刻まれているのかもしれません。
だから、死者が生きてられる場所は心の中なのかもしれません。
ずっと一緒居られる場所。
そんなふうに思ったやりとりでした。
あと、お姉ちゃんのマリさんってホントに同期に恵まれてたんですね。
名前を継いでくれた同期やお墓参りにも来てくれたりとホントに素敵な人達に恵まれてたんだって思いました。
鈴懸さんってもしかしたら……恋人だったのかな?って少し、鈴懸さんも日羽のダンスが姉に似てるって発言してたし、ずっと見てたのかな?って。
日羽が鈴懸かんの名前を呟く度にお姉ちゃんの入ったぬいぐるみのマリさんも目がパチパチしてたしw
付き合っていたかはしらないけど、お互い少し特別だったんじゃないかな?って思いました。
作中でのオハナのホームシックの家族はここにもってシーンも中々良かったです。
環奈の反対されてたダンサーへの道も大会で認めて貰えるシーンも良かったと思います。
日羽の初恋もねw
悲しい終わり方だけど……引き止める事も想いを伝えることも難しいよね……
しおんも凄いよねwあんな緊張してばかりなのに最後は凄く成長してたし何より緊張やプレッシャーの中でステージでパフォーマンス出来る時点で凄いですよね。
よく怒られてましたしw
蘭子はムードメーカーですね。
彼女がいたから作中の暗いシーンも暗くならずに済んだ気がしまかしw
ニックネームが酷いよねw
女の子に付けるニックネームじゃねーぞww
作中で彼女が、ダイエットする度に彼女が細くなってく描写の工夫が良かったですね。
EDなんてシルエットがスマートになりすぎw
沢山のメッセージ性がある映画だと思います。
1クールや2クールアニメでこのテンポで詰め込まれたら正直、????となりますが、2時間で沢山のメッセージ性を入れてバランス的には凄く良かったと思います。
それでも、後半までは退屈な展開も強いですが、そのおかげで後半が生きてくる作品かも?しれませんね。