きつねりす さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
衝撃展開!でもこれで花丸!!
劇中音楽ユニット『ワルキューレ』から見始めたこの"マクロスΔ"シリーズ。さぁ今回の劇場版でどう転ぶのだろう?と楽しみにして見に行きましたが、完全新作ということで大きく動いたな!という怒涛の展開でした。
3rdライブ前にTVシリーズ一気見→激情と見て以降特に予習もせず臨んだものの、ざっとした振り返り&日常シーンで一気に戻ってきた!という感じになりました。笑 そうそう、こんなキャラクターだったよね、的な。
さてマクロスシリーズの醍醐味とも言える三角関係。
今シリーズでは一歩、いやそれ以上にハヤテとの関係に及び腰だったミラージュが踏み込んで覚醒!恋の嵐が吹き荒れるのか??
そういうストーリーを踏まえてタイトルの『!』が6個なんやろな!
…そう読み、そういう展開を期待してたんですが。
蓋を開けてみるとその覚醒はパイロット、ひいてはリーダーとしての方に持っていかれ、フレイアにとっては良き相談相手(お姉さん?)、ハヤテにとっては信頼できる仲間として落ち着いたという印象。しかしながらこれで『遺恨のない三角形』が完成し、片方のヒロインが涙を呑んで退場…とならず、精神衛生上辛い展開にならなかったのは個人的には嬉しかったり。(ただ肩入れしてたのはミラージュだったからそのifは見てみたい気もする笑)
ともかく!
割と序盤からそのヒロインの座をかけた戦いには終止符が打たれていた分安心してましたが…
…ラストがな。ラストが凄過ぎた。全部吹き飛ぶくらい良かったです。ホントに。
中盤にマックスが出てきてブチ上がった!とは友人談ですが、7を見てない自分ですら「これは名作の予感…」となる特別仕様、そこに上乗せしてかなりエッジは効いてるのにイマイチ燻ってた「フレイアはウィンダミア人=短命」という設定を前面に出してくる流れ。
…これはヤバいぞと。
個人的に、普段見るアニメは『主要人物は瀕死になれど死にはしない』という感じなのでまさかね…とは思ってましたが、そのまさかでした。
ああ…マクロスってそういやそうだったわ…メッサー…(お前のせいでカナメさんはすごい拗らせた人みたいになってるぞ…)
怒涛のライブシーンは新旧織り交ぜた豪華メドレー、怯みながらも決して屈しない復活演出の連発、ヴァルキリーのアクションとのシンクロ等々盛り盛りの展開で高まっていき、うわーーーっ!!!!となったところで『完全燃焼』。戦いが終わると共に命も尽き、ああ…と泣き始める俺。そして会場の同士の皆さん。
…とここで終わらない!!!!
故の名作!なのですよ!(ドン!)
ウエディングドレスのような衣装となったフレイアを抱えるハヤテ、その消えゆく姿を見届けると同時に生まれ落ちた命…
あかん。これはあかん。設定が良すぎる!!!
すげーよデルタさん。これは名作!!!
変に長引かせるより、納得いく幕切れを見たほうが安心するんだな…そう思わせてくれたラストでした。
エンドロールもな…泣くよな。
ラストのアニメーションもな…泣くよな。
これを見たおかげで、デルタの色々モヤモヤしてた思いが吹き飛ぶような快作でした!!!
なんかスピンオフとかはあってもいいけど、これ以上続けちゃダメ!!!!!ぜったい!!!!!
「フレイア」って入れたら「死亡」って出るサジェストもやめてね!!!!(懇願)
p.s. 同時上映のFの短編、歌良すぎて破滅しました。