オランジーナ さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
壁の向こう側と巨人の真実
そろそろ4期後半が放送されるので半年以上ぶりに視聴再開です。
一言、すごい。
ここまで様々な伏線を引っ張り続けた作者に素直に拍手です。
壁の向こう側と巨人の真実、そしてタイトルの意味…、久々にアニメ作品で脚本に驚かされましたね。大半の真実は判明して清々しい気持ちです。
今までの見てきたシーンを思い出しては、ああこういうことだったのか!と自分で納得してます。
1期はひたすらに巨人を駆逐!!でとにかく勢いでしたが、対巨人が明確でシンプルが良かったんですよね。
ところが2期あたりから、色々形勢が変わったり少しずつ情報が明かされるのは良いんですが、正直戦ってる相手が{netabare} ライナーやベルトルト、ユミルといったしかも同期ばかり{/netabare}で、背景は依然全く読めないのでもはや何と戦っているのか分からない中途半端さがあり、またストーリー自体もキャラ有りきなような気がしていまいち停滞感があったんですよね。
どう持ってくるのかと次の3期は前半王政編、今までにない構図と新キャラもあり言わば内紛といった形ですが新鮮で良かったです。原作はやたら長々しかったようですが、アニメではすぐ終わりむしろ良改変でした。
そして中盤から終盤のかけての怒涛の種明かし…、実質2クール分もあったため途切れ途切れで時間を取りつつ、その度になるほど…と理解半分フワフワ半分でした。
しかし最後の56話からの4話はシリーズでも随一の出来ですね。物語ですべてが繋がる瞬間ほど気持ち良いものはありません。
テーマ的にもなんとなく感づいてましたが、 {netabare} 人間の敵はやはり人間だった{/netabare}というのが現実味を帯びてて良いですね。現代の人類にも当てはまりますから。
声優さんと作画の出来含め制作陣にも本当に拍手ですね。これだけのクオリティを保って、まさに世界に誇れる作品です。
唯一音楽は1期の頃はイイ感じでしたが、そろそりマンネリ化してるので残念ながら減点ですかね。雰囲気を変えたくない気持ちは分かりますが。
本当に久しぶりの良い後味なので、この余韻にしばらく浸っておくことにします()