剣道部 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
究極的に言えば、人間、どこでだって何をしたって生きられる、大抵。
[文量→中盛り・内容→感想系]
【総括】
『花咲くいろは』『SHIROBAKO』『サクラクエスト』に続く、P.A.WORKSの『お仕事シリーズ4作目』。
このシリーズには、本当に外れがない。おかえりなさい、P.A.WORKSヽ(´ー`)ノ と言いたい、、、いや、ここ数年、少し迷走もしてたからさ(笑)
色々なレビューで書いてるけど、私はP.A.WORKSには、良質な朝ドラアニメを作り続ける制作会社であってほしいんですよね、年に1作くらいのペースで。
だからこのお仕事シリーズは大好きです♪
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
夢を追う高校生。
仕事に追われる社会人。
その両方を高いクオリティで描いている、優秀な作品。
本作の1番の面白みは2期が始まってからで、1期はある意味でのエピソード0という構成になっている。
ここがなかなか丁寧で、風花とくくるの成長を、共に歩むことが出来た。学生が社会人になっていく過程が、こうも真っ直ぐ爽やかに描かれるなんて、ちょっと記憶にないな。
1期の主題は、11話で風花が言った「夢を失くしたとしても、未来がなくなるわけじゃない」だと思います。これはなかなか深みがある名言。
そもそも、「夢」というのは、必ず持たなくてはならないものなんでしょうか?
「現実」を「必死に」生きる「毎日」は、「夢」と対等か、それ以上に尊いものだと思っています。
そして2期の主題が、それに近い。やりたいことと、やらされることが違うのは、社会人的には当たり前。それに対応していくのも当たり前。
でも、「染まる」にも2種類あって。
最初は不満を抱き反発しながらも、次第に無気力になり、いつか全てを諦めて受けいれてしまう後ろ向きな染まり方と、文句を言いながらも目の前のことを必死にこなしていくうちに、いつの間にかやりがいや楽しみ、価値を見出だしていく前向きな染まり方。
くくるは完全に後者。だからこそ、社会人から見ても応援できる。
このアニメを観て再確認したのは、レビュタイの通り、「人間は自由な存在だということ」だ。
私は、「その人の人生の大半は、その人の選択の連続で出来ている」と思っている。極論を言えば、「明日飛行機に乗って、マサイ族と共に暮らす人生」だって、選択しようと思えば出来る。
それをしないのは、そうすることのリスクと現状の生活を天秤にかけ、現在の生活を選んでいるからに過ぎない(それが無意識的であっても)。
私はこのことを、自分が仕事でシンドイ時によく思う。自分には、全てを捨てて逃げ出す選択肢も常にある。そうしないで、イマ、ココにいるのを選んでいるのは自分じゃないか。嫌なら、辞めろよ。好きでこうしてるんだから、頑張れよ。そう自分に言い聞かす。
くくるも風花も、いや、この作品に登場する全ての人物は、自分の居場所を自分で決めている。アイドルを辞めることも、ティンガーラに就職することも、仕事と子育てを両立させることも、営業やることも、海外研修に行くことも。
揺れながら、戸惑いながら、時々逃げながら、、、それでも最後には、自分で決めている。
だから私は、彼女らの人生を応援したいと思える。
コロナで色々と息苦しい時代。現在進行形で、沖縄でも多くの人が苦しんでいると思う。アニメに病気を治す力はないが、心を少しだけ前向きにする力ならあると思う。
沖縄の青い海と白い砂浜。私のような雪国育ちには永遠の憧れである。いつかコロナが落ち着いたら、美しい風景と優しいおじいやおばあがいる沖縄を訪れてみたい。そんなことも考えながらの視聴になった。
良いアニメを、本当にありがとうございます。やっぱり私は、P.A.WORKSの生み出す世界が大好きです。
{/netabare}
【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
沖縄か。盛岡、地元だ(笑) まあ、岩手帰るくらいなら、沖縄行きたいよな(暴言)w 止め絵の美しさは、さすが、PA。朝ドラとの差別化は、この辺の演出だよな。スロースタートだけど、PAのお仕事シリーズはそういうもん(笑)
2話目 ☆4
沖縄の感じ、憧れるな~。「綺麗にする」の定義が、アイドルと水族館職員で真逆なのが面白い。アイドルを辞めた子が沖縄で再スタート切る話の歌のPVを、沖縄でアイドル風に撮影するセンスはどうかな。「辞めてから社会の厳しさを知る」という展開に。雨の後にしか虹はでない。良い隠喩だな。なんか重いね(笑)
3話目 ☆3
動物の命、ヒトの命。
4話目 ☆3
アイドルと分かっても、変わらぬ態度。
5話目 ☆3
母子の物語。
6話目 ☆3
まあ、手間はかかるけど、インスタ映えはありそうだよな。
7話目 ☆3
妹ちゃんの声、やたらに抑えたな。
8話目 ☆3
移動水族館。社会貢献だね~。
9話目 ☆4
ティンガーラ。新展開? デキル研修生(笑) ペンギンとそっくり(笑) こういうコメディタッチ、良いね。商売か、生き様か。サバだけに(笑) 「やっと」の一言で、継続性が分かる。魚を見に来るのではなく、水族館に来る。ちょっとファンタジー要素。正論は正論だけど、誰よりも金を稼ぐ苦労している。
10話目 ☆3
ラストの海くん、格好良いな。男の優しいウソ。
11話目 ☆5
台風。ここが無くなっても終わりというわけじゃない。夢を失くしたとしても、未来がなくなるわけじゃない。主題だな。お仕事シリーズらしい働きっぷり。生き物を守るための、諦め。
12話目 ☆5
最後の1日。ティンガーラに就職。風花も学校か。生き物を好きになると、優しくなる。命のことはままならない。女優の夢は追わない展開か。それもまた、人生。私が泣いてたら、風花も帰ってきちゃう。
「終わりのない海」
ひとの心にうまれた 塩からい海は あふれつづけて おわりがない 海はすべてを溶かしこみ 海は 海のままである 喜びのしぶきは溶けて 海になる 悲しみの固まりも溶けて 海になる おどろきも おそれも 恥じらいも 誇りも すべては溶けて海になるばかり ひとは ふところの そんな海を のぞきこむと なぜか ほっとする なぜか ほっとして 思う 《また あした》
13話目☆5
高校を卒業して、新社会人。営業(笑) まあでも、館長代理の経験を活かすならむしろ適任。新OP。明るいな。シーズン0だったくらいだな。カリンも営業。インテリと叩き上げ。こういう嫌なキャラも必要ですね(笑) まずは目の前の仕事を一生懸命やろう。キャリアがあるから出来ることもあるけど、キャリアがあるから難しいこともある。
14話目☆4
サプライズがもはやイケメン。もしくは変態(笑) そこをまだ喜べないのか。最近の「推しペン」ってやつ、上手いよな。そこでちゃんと嫉妬を言うところが良いね。
15話目☆4
お客様視点。従業員視点。。生き物視点。ミクロとマクロの視点。男なら恋のライバルになりそうなのにな。
16話目☆4
これはククルの暴走だよね。南風原知夢、ママ? まさかの子持ち。しかも、シングルマザー? アメリカ的な発想。難しい問題だよな~。これ、死別とか安易な理由にせず、18歳で就職、結婚、妊娠、出産、離婚。めっちゃくちゃリアリティあって、良いと思う。助けられるのも当たり前だし、助けるのも当たり前。頼るから頼られるんだよな。生命誕生の尊さ。
17話目☆3
社会人は、一緒に遊ぶのも大変なんだよな。う~ん、こういう「良い話」じゃなく、普通に遊ぶ、日常系が良かったかも。まあでも、リアルだな~と思うのは、子供が入ると、子供中心に話が回っていくところかな。
18話目☆3
コスプレイベント。なにげに、めっちゃ金かかりそうだけどな。既製品じゃない着ぐるみ、一体いくらかかると、、、。
19話目☆3
いやこれ、白井ルカを、風花が完全に食って、ルカがネットで叩かれる流れだろ(苦笑)
20話目☆3
鬱回だな。副館長、期待の裏返しで厳しくしてるのは分かるけど、本当に折れる時は折れるからな、人は。
21話目☆3
まあ、まだ18、19だしな。悔やむよりもがけ。亀の孵化、作画良いね。
22話目☆3
営業も楽しくなってきたか。仕事なんてやってりゃ面白くなるよ。
23話目☆4
ここで、風花が一歩踏み出すか。副館長、ガマガマ関係者か。くくると離れたくない。子供にも分かりやすい演出。このアニメが1つの水族館みたいなことか。
24話目☆4
水族館の搬入って、病気の有無や寄生虫の危険があるから、いきなり水槽には入れないって聞いたことあるけど、流石に演出かな。沖縄の結婚式なのに遅刻しないのか(笑) これ、ハートの飾り、そのままでもパワースポットになりそうだけどな。今後は、例えば休館日や時間外にやるの? 選んだ道を、自分の力で正解にする。
{/netabare}