タック二階堂 さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
映画という尺を考えれば最高の形…だけど…
詳細は1、2期および劇場版「リズと青い鳥」を観てください。
あすか先輩たち3年生が卒業し、吉川“デカリボン”先輩が部長、中川夏紀が副部長の代としてスタートする完全新作の劇場版です。
まあ、細かいあらすじなどは、実際に観てもらうということで省きます。
本線の「響け!ユーフォニアム」1、2期は星オール5を付けました。これも、星オール5に匹敵する素晴らしい出来…だとは思います。ただし、それはこのストーリーをテレビアニメ版で全13話でやったら、の話。
観た方はわかるとは思いますが…
{netabare}
・美玲とさつきのエピソード、はしょりすぎ。
・加部ちゃん先輩が奏者を断念するエピソード、はしょりすぎ。
・久美子と秀一の淡いラブストーリー、はしょりすぎ。
・北宇治高校吹奏楽部、うまくなるまでのエピソード、はしょりすぎ。
・葉月が選ばれなかった悲喜こもごものエピソード、はしょりすぎ。
・奏と夏紀の確執、唐突すぎ。
・川島サファイアと求、そして龍聖学園の月永顧問との関係、説明しなさすぎ。
{/netabare}
とまあ、映画の尺に収めたことによる弊害が多すぎました。
終盤の演奏シーンは、さすが京アニの真骨頂。演出も素晴らしいです。でも、ピンで抜かれるキャラ、誰だこれ? というのが多かったです。みぞれと希美をちょいちょい抜きますが、「リズと青い鳥」観てない人には、本当に誰だこれ?状態だったと思います。
この尺で1年間を描くのは、やっぱり無理がありました。この作品は、位置付けとしては「鬼滅の刃」での「無限列車編」と同じと考えます。
ぜひ、3期やるなら、これを13話で各キャラの深堀りをして、もう一度見せていただきたい。そのうえで、4期として「テレビアニメ版」で久美子たちが3年生の話をお願いしたいと思います。