animeneko さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ススで感情を表現する、ミステリー風すすファンタジー
シャドーという不思議な一族と生き人形の子どもたちが暮らすシャドーハウスでのお話。
当初は、シャドーの子どもと生き人形の子どもたちが一緒に暮らす日常系ファンタジーなのかと思わせておいて、実は徐々に不穏な要素が広がりミステリー風に明かされていくという、ゴシックファンタジー。ワシ的にはススファンタジーといいたい。
少女がメイドなので、メイド物かと思いきや謎、謎が多いミステリーとサスペンスが組み合わさった展開で、謎が少しづつ解き明かされていくのが快い場合は、この作品にあっている人である。
また、登場する生き人形の少年少女とシャドー達のキャラがかわいいし、おもしろい。ケイトとエミリコ。ケイトはクールで知的だが、エミリコは天真爛漫で明るい。この二人の掛け合わせもいいが、他の生き人形とシャドーの組合せもおもしろい。このキャラのおもしろさが魅力の一つ。
設定された謎が不穏な空気を漂わせて、徐々に明らかになっていく。ミステリー仕立てのファンタジー。お披露目の会における巨大迷路での謎解きなども、ミステリーファン向けかもしれない。
アニメでは尺の関係からか、後半の2話がアニメオリジナル展開となったけれども、原作マンガのストーリーを消化するには一期ではできない。おそらく、第三期ぐらいまでやらないと物語は完結できないだろうな。
作画については基本はきれいに作画されていたと思う。ただ、たいしたことではないが、エドワードの着ていた洋服。この服の柄がアニメの作画では難しくてCG処理が上手くいってなくて、エドワードが動作する時に、服のガラが上手く動いてなかった。
作画や動画では遊びの部分が少なかったか。おそらくあんまり余裕のある動画体制ではなかったんだろうな。もっとススの表現とか、モーフとかで遊んだ表現があってもよかったと思う。
第二期の制作が決定しているので、そちらに期待している。
この作品の、制作秘話とか、エミリコの日記の解読情報などなどをブログに集めたので、これを読んでさらに楽しんでみてね
https://bdek3712.hatenablog.com/entry/2021/10/13/001350