animeneko さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
復活の京アニ、そして腐った方向を隠さなくなった
不幸な災害のような放火事件で多くのスタッフを失った京アニ。一時は、つぶれるのではないかと心配されたが、くじけることなくがんばって作った作品。これをみて安心した人も多かっただろう。
相変わらず、作画と動画はすばらしい。そしてストーリーは日常を大切にする、生活感のあるちょっとだけギャグっぽいコメディ。
内容的には第一期とほぼ同じだけど、監督さんも変わって第二期では微妙なところが変わったかな?絵柄が少し変わった?絵の彩度が上がった?ギャグとかのテンポが少し悪くなったかも。うーん、小林さんの性格も、少し変わった?ギャグに反応するようになったかも。
第一期ではワシの不満だった、キャラの掘り下げをやったり、新キャラ、イルルが登場したけど、あんまり活躍しなかったな。超巨乳キャラだけど、もうすでに巨乳キャラは何人もいるのでインパクト薄い。
やっぱりかわいいのはカンナちゃんかな。USAにいったり、友達と遊んだり、とても賢くて、運動能力も人より上というさすがのドラゴン。そして心がやさしい。
トールとエルマの過去のかかわりが第二期で明かされたが、なんか第一期で聴いていた、対立してたとは違っててなんか違うな。京アニのバトルとか描くのは映像はいいんだけど、ストーリー的には人が死ぬとか深刻なことにはしないので、なんだか安心感はあるが同時に、ちょっと偽善とか、ヤラセ感が出てしまう。つまり本物のバトルっぽく感じないや。バトルは描いてみたかっただけなのかなあ。
京アニは、シリアスなお話は嫌いか描きたくないのははっきりしている。この作品でも本当にシリアスなお話じゃなくて、そうじゃないんだ、みたいな所で止めたいんだろう。
ショウタ君のお父さんが小林さんの会社の専務で、実は魔法使い。そしてなぜか、トールのお父さんのドラゴン・終焉亭と知り合い。そして小林さんの会社で使っているコンピュータ言語は特殊なもので、おそらく魔法関係の言語なの?第一期ではpythonを使っていたが?と謎のダークな設定をチラリと見せる。いつもの京アニしぐさだね。おそらくそこは掘ってもたいしたものが出てこない。
小林さんも、ラスト話で、関係を迫るトールに「重いんだよ」と突き放すとか自己主張するようになった。小林さんの望んでいるのはハードなレズ関係ではなく、ゆるい百合程度のゆったりな関係なんだな。
「今週のメイドラゴン占い! 腐ったやつだーれだ?」
と毎週やってたが、そういえば、京アニは、腐女子体質を隠さなくなったな。京アニもなんとなくそういう体質は隠す傾向にあったような気がするが、なんだか表に出してきたような印象をこの作品から受けた。
京アニも変わるんだろう。