animeneko さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
日常系にドラゴンがいたっていいよね
ドラゴンがメイドをやりながら人間と同居して、いろんなドラゴンが来たりして、一緒に日常生活を送るお話。
京アニの作品ですね。いつものように作画がキレイ。動画が良く動くし、キャラデザはかわいいし、ギャグや場面展開や動作のテンポがとてもよく計算されていてみやすい。
ある日、会社に出勤しようとすると、ドアの前に巨大ドラゴンが待っていた。ドラゴンはメイドに変身して一緒に住むことになった。とびっくりする物語のスタートだけど、なぜかバトルとかは少なくて、ギャグもそんなに強烈なのはない。基本的に、ホッコリするとか安心する系のお話ばっかりだったね。
トールをはじめ、他のドラゴンもみんな過去につらい事とか、暗いお話があったみたいで、それを匂わせるけど、具体的に語ることはしない。京アニのアニメはみんなこのちょっとだけダークを匂わせるだけ、が好きなんだな。これが物語を明るくしてはいるんだけど、人物が深掘りできないとか、ちょっと視聴者が欲求不満になるところかもしれない。
主人公の小林さんも、クールでやさしいけど、どこか人とは離れて接していて、何かの目的を持って生きているわけではない。仕事で疲れているだけのところにトールやカンナがやってきて、一緒に生活して生きる意味を感じたのだろうか。最後は、トールを家族認定して、引き戻すかと思ったらトールが自力で帰ってきた。小林さんはあんまり自分を出す人ではないのな。
基本的にはのんびりして、ほっとする生活系のアニメだった。関係ないけど、いろいろな小ネタ、気が付いた点がいくつか。
関係ないが、小林さんの会社のモデルは、「NECソリューションイノベータ」という会社らしいが、ここ比較的大きな会社で、2次、3次の下請けではなくSEの会社。比較的ホワイトな職場だね。使っているコンピュータ言語はPythonだった、エルマはオブジェクト指向を本を読んで勉強していた。カンナといい、トールといい、ドラゴンは知能的に皆、優秀である。
このアニメでも商店街押しだったね。他の京アニアニメ「たまこまーけっと」で商店街と提携してから、おそらく商店街押しになったんだろうな。商店街の人との交流とか、生活感とかおもしろいかもね。
京アニは季節感大切にするよね。このアニメも季節を描いていたが、どちらかというと京都の季節なんだよね。設定は東京なんだけど。
このアニメでもコミケに参加していたね。原作の人が「旦那が何を言っているかわからない件」のマンガを描いている人なので、オタク指向。
そして、京アニのアニメを見ていて思ったんだけど、京アニはラキスタでもコミケに行ってたし、徹底的にオタク支援だよね。前から思っていたが、京アニのスタッフにはオタクや腐女子が多数いるよね?前からの疑念が、この作品を見る事で、確信に変わった。
オタクネタを取り上げる時の、あの力の入れようからみて間違いない。
ルコアがショウタ君を自分の巨乳を使ってからかったり性的に誘ったりするかのような行動はとり方によっては性的虐待にあたるな。これってギャグですまされない場合もあって、実際笑えないギャグになってた。
物語は、一般的な日常系のものと大差ないがおもしろかったから加点0.5
作画は良く動いたので加点1.0
声優はみんなよくあってたので加点0.5
音楽はオープニングがよかったかな。加点0.5
キャラはおもしろいキャラが多いが、例によって深掘りはしないので、いまいちなのでプラマイゼロ