栞織 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
3のEUREKAとはまったく異なる映画
アマプラで拝見しましたが、シリーズ最終作の3の映画とはまったく異なる作品だと思います。この2は旧ソ連SFの「惑星ソラリス」オマージュみたいな地味な作品で、ラストはメタフィクションの世界に入ります。「動物農場」みたいな動物たちの群れの走りがメインとは驚きました。これは、劇場で見た人は非常にがっかりしたのではないでしょうか。ほんと3のEUREKAのハリウッド映画的世界観とはまったく別で、シンエヴァで言えばQのような作品です。しかし愛好家の人はいるだろうと思います。それは、未知なる異生物の意識世界へのダイブという、「ソラリス」などに見られる精神世界系SFの系譜に当たる作品だからです。
ただ、作画は非常によくないです。キャラの表情などは、キャラクター設計の方が監修しておられるのでよく整っていますが、メカシーンが古いアニメ作品を見ているようでした。おそらく予算があまりなかったのだと思います。そう考えると、最終作3のお金のかけ方は、ほとんど奇跡に近いと思われるものです。3の劇場ではあまり人が入っていなかったですが、それもこの2の作りのマニアックさが要因かと思うと、3のスタッフが気の毒になってきます。