まつまつ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
面白いけど共感は出来なかった
岡山の地下アイドルChamJamとそのドルオタの話。
メンバー間のセンター争いなどギスギス、ドロドロした要素が無く皆素直で良い子達なのでどのメンバーも推せる。
主人公はChamの中で一番不人気な舞菜の熱狂的ファンであるえりぴよさんという珍しい設定。
舞菜は確かに地味で塩対応だけどシャイなだけでとてつもない良い子。
えりぴよは舞菜を前にすると興奮のあまり空回りしまくりで、お互いの思いが中々通じない。
更にえりぴよは肝心な時に怪我や体調不良に陥る不運の持ち主。
舞菜の思いが届いてくれーと思いつつ観ていたけど最後に届いてくれて良かった。
基本えりぴよの行動には共感出来ないが、唯一良かったのが舞菜との距離感をちゃんと保っている所。
プライベートで偶然会っても必要以上に話さず距離を取る。
話すのはライブ後の握手会のみと割り切っているのはドルオタのプロなんだろう。
個人的には、趣味にお金を使うというのは分かる。
お金を落とせばアイドルの存続にも繋がる訳だしそれは必要。
ただドルオタにとっては普通の事なのかも知れないが、
自分の推しを上位にする為、また長い時間話をする為に同じCDを毎回何十枚と買うシステムがあまりにも無駄な事過ぎると感じてしまう。
アイドルを追いかける為にフリーターをやり、自分の服を買えない位ほとんどのお金を推しの為に使う。
これはもう依存症というか病気に近い状態なんだろうなー。
そして基君のようなガチ恋勢はストーカーに発展しそうで危険。
握手しながら笑顔で語りかけられちゃえば勘違いしてしまう気持ちも分かるけど一線を越えると事件になっちゃうよなぁ。
まぁそんな事を考えながら観ていてドルオタの気持ちに理解を示す事は正直あまり出来なかったが、登場人物は皆良い人だしChamのメンバーも可愛いし、波乱万丈無く安心して観られる作品という点で良かった。