nyaro さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」との類似性に困惑してます。
最近押見修造氏の「志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2012年)」を読んで、あまりにもこの作品(2015年)とそっくりでびっくりしました。安易にパクリと糾弾するつもりはないです。
押見氏は群馬県桐生市が出身で山に囲まれた閉塞感が名作「惡の華」につながったのと同様、本作も秩父市という閉鎖空間ですので似たような話が偶然できたのかもしれません。読み込んで、見比べれば全然違うかもしれません。
が、現状では非常に憂鬱です。せっかくいい映画だと思っていたのに…いや、それは今の印象でしかないので、すこし頭を整理してから見比べるかもしれませんが、一旦評価は「評価せず」の意味でのオール3にしておきます。あるいは本作、この作品はそのままにして忘れた方がいいかもしれません。
以下 22年1月 レビュー
音楽(拓実)+歌(成瀬)=ミュージカル(救済)じゃないの? ちょっと追記
ストーリーは結構単純です。あるイベントを通じてメインキャラ達が、それぞれ自分の言いたい事を言うという話です。面白かったですが、不満はあります。
スタートが結構強烈で掴みはすごかったですね。これが言葉を失うという端的なキャラ設定で本作の言いたい事を明確に提示できたのは良かったと思います。玉子と王子をひっかけたのも面白いですが、殻を破るというメタファでもありました。ここはオカルトではなく成瀬の内面なんでしょうね。
テーマはわかりやすく題名の通りですね。家族の崩壊やSNS時代ならではの、本当のコミュニケーションについてが言いたいことでしょう。ただ、部活の先輩後輩問題とかクラスの無気力とかちょっとゼロ年代の雰囲気もありましたね。そういえばガラケーを使ってましたし。
ストーリーは110分くらいはあると思いますが、それほど長く感じないくらい良くできていました。若干前半間延び感はありましたかね。
「痛い」場面も結構ありますが、そもそもこの題名のアニメを見ようと思う人は受け入れられると思います。
大人たちのクズッぷりとか、音楽の先生もクラスメイトもステレオタイプ過ぎとか文句はありますが、全体的に幹になる成瀬と拓実の家族、菜月拓実の過去の事、大輝の野球部、実行委員の奮闘とエピソードの積み重ねで、それぞれなかなかいい話でした。
で、結論ですね。ネタバレレビューを読む
ここから先は、まあ、愚痴です。ちなみに評価は4ですが、心情的には60点と言いたいところです。私が幼稚な見方しかできなかったせいなんですけどね。この結末の意図は分からなくはないです。
ただ、せっかくのミュージカルの意味がどこかに行ってしまった気がしました。
ネタバレレビューを読む
直後の追記 少し冷静になってからです。さっき60点と言いましたが、やっぱり78点ですね。
レビュー書いたのが、さっき見終えたばかりでダーっと書いたので、感情丸出しでした。まあ本当はわかってたんですけどね。ミュージカルの歌詞の時点で首を斬られて初めて言いたい事が流れ出るという感じでしたので。
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