たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「キックアス」でお馴染みマーク・ミラー原作のアニメ化
アニメ制作会社に「BONES」を選んでいるのは、カウボーイビバップやガンダムシリーズ、鋼の錬金術師、ヒーローアカデミアなど主に「アメコミ」的なテイストを醸し出すアニメスタジオなので、ネットフリックスが選んだのもそれに間違いはない。
しかし、キャラクターデザインや原作のテイスト含めアメコミをそのままアニメ化しても、海外にはウケる(もともと日本のアニメに絶大な信頼を寄せている)だろうが、日本人にはとっつきにくいことであることには変わりはなく。。。
正直言って日本で売れたければ、もっと「日本のアニメのテイスト」を重視したほうが昨今は良いと思われる。
あの洋画をそのままアニメ化した「カウボーイビバップ」でさえ、人種的な特徴を捉えてより写実的なテイストにしてはいるが、まだまだ所謂「アニメ」調のキャラクターデザインであり奇跡的にマッチしているが、本作ではアメコミの絵柄をそのまま取り入れて制作しているため、日本人には馴染みが薄い感じになってしまっている。
まるで日本人が作ったハンバーガーやホットドックにケチャップとマスタードではなく、醤油と味噌で味付けしたような不協和音が生じてしまっている。
なにもテイストまでアメリカンにする必要はなく、日本のアニメは日本のアニメらしさがそのまま面白さになっているので非常に残念な出来だといえる。
少しbonesは路線を間違えたか。。。これだったらtriggerあたりに頼んだら、オリジナリティーのある「日本」と「米国」の融合した新しい感性のアニメに仕上がったかもしれない。
まだ、「スターウォーズ:ビジョンズ」のほうが良い出来です。