animeneko さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
将棋青春アニメ、人気の第二期、レイが成長していく
3月のライオンの第二シーズン、
第一シーズンが1話から22話まで、第二シーズンが23話から44話まで
第二シーズンでも、主人公・桐山零を中心とした人間ドラマや、将棋棋士のドラマ、群像劇や少女マンガ、将棋ドラマが語られていくのは同様。
第一シーズンではレイの苦悩や不幸を語る事が多かったが、第二シーズンとなって明るくなり、レイが人のために行動することができるようになっていく。
レイは高校の部活でみんなと一緒にラムネを自作した味わう喜びを感じる。
そして、三姉妹のヒナタのいじめ問題。ヒナタがいじめられてレイは他人のために動き、将棋でお金を稼ぐことに真剣に立ち向かえるようになる。ヒナタはレイにとって、「とても大切な人」だから。愛を知ったレイなのに、それが愛とは気づいていない。
ヒナタがイジメられてまじめに立ち向かっていく様は本当にまじめに描写されていてすごいアニメ。こんなにまじめにいじめ問題取り上げているアニメってあんまりないよね。
レイ個人はある程度明るくなったせいか、他の将棋棋士を取り上げるお話が多かった。新人王戦とか、対名人戦とか、最年長A級棋士の柳原さんとかの戦いが描かれる。他の人物を描く場合も、やっぱり心象表現がすごい。この作品はとにかく各キャラの心象表現はやりまくるぞ、というぐらいに描いていた。
そして、ヒナタの中学卒業とレイと同じ高校への入学、みんな成長していく。高橋くんも四国の高校へといってしまう。という各キャラの青春の切なさを描いて終わる。
このマンガを描いて原作者の羽海野チカ先生は癒されていったそうだ。
先生も、若いころは「ハチクロ」で描いたような青春とは実は真逆で、
かなり苦労していたんだそうだ。このような裏事情を知ってなんとなく納得した部分がマンガ、アニメをみて、多かった。
そこらへんの状況というか、過程というか、が先生のインタビューを読んである程度理解できた。インタビューを歴史順に読んでいくとわかると思う。
ここらへんの情報を集めてブログに書いておいたので、もしよかったら読んでみて
https://bdek3712.hatenablog.com/entry/2021/11/16/185637
レイと羽海野先生は実は表裏一体だったんだなということがなんとなく見えるかも。