camuson さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
印象度:80
人物作画は、3Dモデルを2D処理したような立体感があって、
顔に必要以上にワクワクテカテカの光沢があるところは、
これまでのシリーズから大きく変化したところです。
背景作画は細かいところまで緻密に描写され、全体的に情報量が密です。
(道路中央の融雪施設まで描かれていて、芸が細かいなと思いました。)
デッサンが崩れることがなく、しっかり感があるのですが、
従来の作画崩壊も辞さないようなあやうさ、2D的な表現の幅がなくなって、
和ものホラーとしては、つまらなくなってしまったかなという感想です。
画面の密度が高いので、顔のどアップにでもしない限り、
表情の変化が埋没しがちなこともあって、
目を光らせるなど、若干安易とも思える演出に頼りがちになったのかなと。
ホラーの質的に、海外ホラー的な表現に近くなっている気がします。
お話の方は、序盤は無印「ひぐらしのなく頃に」をなぞりながらも、
ところどころ改変が加えられて行きます。
初見視聴者も大丈夫な建前ではありますが、
やはり前作既視聴者がメインターゲットで、
そのため謎にもヒネリを入れざるを得ず、
各編粒ぞろいなシンプルなホラーとしての魅力が失われていて、
初見には厳しい内容になっているのかなと思いました。
前作には明らかにあった訳が分からないが不気味という感覚が、
どこまで残っているのか疑問です。
OP、ED曲も、他のアニメでもありそうな曲で、
ひぐらしならではという感じではないですね。
序盤はそんな感じで、旧作の良さを改めて感じていたのですが、
中盤過ぎて、「猫騙し編」「郷壊し編」となって、
完全新作として振り切れ始めてから、俄然面白くなってきましたし、
不思議と作風と作画があってきた感じがしました。
「うみねこのなく頃に」のフェザリーヌ(本作ではエウア)登場により、
メタ世界を介したバトルにゲームチェンジ。
「ひぐらし」と「うみねこ」の融合による新たな世界。
これはこれで楽しみです。