nyaro さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
アニメはさすがのジブリ。ただ意味不明です。
この作品の登録があると思いませんでした。本作はジブリがいっぱいに収録されています。もともとはチャゲ&飛鳥のPVで6分ちょっとの作品です。
DVDは3000円くらいなので簡単に手にはいりますが、一応アニメオタクとしてチェックしていますが、1,2回見ればいいでしょう。無理に手に入れるほどではありません。本レビューは記録みたいなものです。
アニメの出来はさすがのジブリでした。細部の作り込みや世界観が素晴らしいですね。1995年ですからエヴァの年ですね。絵柄は違いますが絵具か技術の関係でしょうか。アニメの色の雰囲気はどことなく90年代後半独特のエヴァと共通する感じがあります。
正直内容は訳がわかりません。冒頭から核のマークがあって、原子力発電所があるので地上が放射能に汚染されているのはわかります。人類は地下世界にもぐりこんだのでしょう。
宗教施設のようなところを警察が襲撃します。どちらに正義があるかわかりません。残虐性は警察ですが、宗教施設の雰囲気もかなり怪しいです。
そこに鳥の翼をもつ少女がいます。何者なのか、どういう理由でそこにいたのかもわかりません。宗教の神なのか、捕らわれた人造人間の実験体なのか。放射能の世界観なので突然変異…というには奇麗すぎますね。
まあ、少女が最後に自由になるので、捕えていた宗教施設側も正義はなさそうですね。つまり人類全体にどこにも正義がなくなったディストピアなのでしょう。
チャゲ&飛鳥扮する警察官2人がその翼をもつ少女を奪取します。逃亡し外の世界に連れて行こうとします。ここで不思議なのは、一回失敗して途中で時間が巻き戻っているような感じなんですよね。これが意味するところも解りません。パラレルワールド?タイムリープ?心象風景?
とにかく翼を持つ少女を外の世界に連れて行き、空に放ちます。少女は嬉しそうに雲の向こうに去ってゆきます。放射能で汚染された世界だとしたら、少女に未来があるかわかりません。地下世界もかなりくたびれた荒廃した感じがあります。人類が滅びの時を迎えているのかもしれません。
オンユアマークという歌の歌詞を確認したましたが、あまり関係なさそうですね。結局意味はわかりませんが、人類の黄昏がテーマなんでしょうか。
ナウシカの冒頭の絵巻物、背中に羽がある少女を連想する人は多いでしょうが、関係は不明です。放射能の汚染された世界で人造人間だとしたらあるいはと思いますが、だからどうした、という感じですね。