でこぽん さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
独特な世界観と二人の天使
■独特な世界観
この物語は、ある意味、独特な世界観があります。
「怖い!」と肌で感じます。オープニングの曲からして、その恐怖が迫ってきます。
ホラーが好きな人にはたまらないでしょう。
でも、私はホラーは好きではありません。
しかし、親しいキャッチさんのレビュ―を読むと、物語の展開が面白そうで、多くの謎が解き明かされることへの好奇心が湧いてきました。
そして視聴してみると、瞬く間に13話すべてを見終えるほど夢中になったのです。
こんな世界観は今まで見たことがありません。いつの間にか闇の中に引き込まれるかもしれませんね。
■心がお花畑のような白い天使
この物語の主人公はエミリコ。
とっても明るくて笑顔が可愛い少女です。そして彼女は天使のように優しい子。
困っている人がいれば、その人が自分に意地悪をした人であっても助けます。
助けることで自分が不利になると分かっていても、助けます。
助けてもらった人は、誰もが彼女に恩を感じます。
そして、エミリコが困っているときは、みんなが彼女を助けるのです。
意地悪な人がエミリコのことを「お花畑のような頭脳だ」と馬鹿にしましたが、
私は、エミリコのことを「お花畑のように奇麗で明るい心だ」と褒めたいです。
■我が身の危険を顧みることなく召使を救出する黒い天使
エミリコの主人はケイト。
ケイトはジャドー家の娘です。
シャドー家は全身が真っ黒で、不安や怒りのときは煤が湧き出ます。
そしてケイトはエミリコを奴隷のように扱う権限を持っています。
でも、ケイトはエミリコを見下したことなど一度もありません。
いつもエミリコを大切な友達として接します。
そしてエミリコが攫われたときは、危険を顧みず救出に向かうのです。
さらにケイトは、シャドー家の人に従順になるように薬で洗脳されたエミリコを、救います。
自分の意志で考え、自分の意志で行動するようにと、エミリコを導くのです。
その行為がケイト達シャドー家にとってどんなに危険なことかもわかっているのに…
美しい心をもったケイトは、黒い天使のようです。
■最終話を見終えて
最終話を終了しても、この物語には謎がまだあります。
そして今後、この二人の天使がどのように活躍するのか、ぜひ見てみたいです。
エミリコとケイトには共に幸せになってほしいと願うのですが…、
やはりそれは、はかない望みなのでしょうか?