まつまつ さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
小学4年生のひと夏の思い出
森見作品といえば四畳半神話大系、夜は短し歩けよ乙女、有頂天家族等、京都を舞台としたパラレルワールドでドタバタ劇という印象が強い。
この作品もファンタジー作品ではあるが、前者はどちらかというと大人向けの印象だが、後者はちょっと趣向が違い、子どもが観ても楽しめるような印象である。
セリフも森見作品だと早口でまくし立てるような作風が多いが、
今作はアオヤマ君とお姉さんの会話の中には所々森見さんっぽさを感じられる言葉選びはあったが、全体的にはいたって普通の感じだった。
とある町で突如として大量のペンギンが出現する現象が起きて、小学4年の好奇心旺盛な天才児アオヤマ君がその謎を解き明かそうとする。
そのペンギンを出現させていたのが、彼が通う歯科医院で働くたわわな胸のお姉さん。
そしてアオヤマ君と同じクラスの才女、ハマモトさんが森の中で発見した通称「海」という謎の空間。
ペンギンの出現にはお姉さんと海が密接に関わっている。
ここまでは分かったがその先は解明されなかった。
ペンギンとお姉さんは海と共に消えてしまった。
結局お姉さんは何だったのだろうか。
その謎を知る事は今作ではそれ程重要な部分では無いのかもしれない。
でも個人的にはとても気になるし、アオヤマ君といつか再会して欲しい。
ほぼ原作小説通りだが、尺の関係でスズキ君の嫌がらせや、アオヤマ君のお姉さんのおっぱいの考察については端折られていた感はあったが良く纏まっていたと思う。
声優も主要キャストは俳優起用であったが個人的には結構良かったと思う。
アオヤマ君のお父さんだけはちょっと微妙に感じた。