nyaro さんの感想・評価
2.5
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
発想はいいですが、ちょっと間違っちゃいましたね。
1番初めのキリンのところで、現生物、まったく想像上の生物、神話の生物と3種類出てきて、機能的な考察をしたところまでは「おや?面白いかも」と思いましたが、次からは現在の生物のトリビアになってしまいました。
進化のことは詳しくないですが、どうやら動物の機能というのは言われているほど奇跡的な適応がされているわけでないらしいですね。
奇妙な動物の形状や性質が自然の奇跡と感じる場合もあるでしょう。ですが、脊椎動物で脳があって神経組織があって、消化器官があって、感覚器は…が前提ですからね。どうしても「進化」という事実からは抜け出せません。
機能だけで考えれば当然もっと効率的で安全性の高いデザインができるはずです。なのにデザインした結果が現状の地球の生物なら、天地創造デザイン部のデザインが全然ストーリーとして活きてこなくなってしまいます。
地球の生物の仕様にという制限があるならキリンのところで植物的な動物を出すべきではありませんでした。
現生物の対抗軸として想像上の生物が毎回でてくるなら面白いかなあと思いましたが、毎回毎回想像して絵に落とし込んで行くとなるとかなり難易度は高いでしょう。
さらに現在の地球との整合性を取るためには、非効率な脊椎動物のほうが勝っている理由をつけなければなりません。昆虫やもっと原始生物まで広げたとしても同じことでしょう。
結果的に動物紹介アニメになってしまいました。さらにそれすらマンネリで話が続かない感じです。
ということで、現地球の生物をもっと機能的な生物に置き換える…というストーリー展開なら話にはなったでしょうが、本作のやり方だとちょっと厳しいですね。登場人物のギャグが面白いわけでもないですし。エロさも中途半端だし。
発想は良かったかもしれませんが、ちょっと間違っちゃいましたね。