カミタマン さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
Don't think, Feel!!
2021/11/15 投稿
視聴前の先入観
「今更,江口寿史キャラデザイン(正確にはキャラ原案)か…ジュラ紀はもう終わってるのに…」みたいな感じでした。
すいません!!!全面的に間違えていました!!!^^;
希と瑞穂ダブルヒロインは江口寿史キャラ以外では考えられないと感じました。江口寿史大先生万歳!!(手のひら返しw)
江口キャラを中心にこの作品,絵的に素晴らしかったです。
ほとんど,どのカットも絵として美しい。
構図,色,デザイン,キャラクターなど様々な要素が織りなす世界!
止めて,じーっと眺めていても飽きない完成度です!
ラジダニのシャツの裾まで見ていても飽きない気配りですw
動きも,派手な動きはほとんどありませんが
動物,特に猫はデッサン・動き共に職人技を感じました。
動物の作画がいい作品は本物だと,自分は勝手に考えています。
音の面では,過剰な演出は避けられていました。
割と抑えめな声優さんの演技
控えめに挿入されるBGM。
選曲は監督でしょうか,それとも各話演出にゆだねられていたのでしょうか?クレジットから判断するに,このアニメ用に書き下ろされた楽曲では無く既存の物を使用したみたいです。しかし,どの曲もいい感じに映像とマッチしていたと思います。ED(テーマソングと言うべきか?)銀杏BOYZの「少年少女」も好きです。黒画面にテロップだけでもついつい飛ばさずに聞いてしまいました。
ストーリーは難解・シュール系とでも言ったらよいのでしょうか?1話毎に全く違ったり,関連性がさっぱり分からなかったり。真実と思われていたことがひっくり返ることも多く,何が真実で何が誤りなのか?一回見ただけではさっぱり分かりません。
でも,自分はこういった難解・シュール系の雰囲気が好きなのです(笑)お気に入りの作品見ていただくとハッキリとその傾向が見えると思います。
そんな自分なので,ころっとだまされて雰囲気に酔っちゃいましたw
そう!そんな雰囲気を楽しめれば自分は満足なのです。何度も見返して読み解こうなんては思いません。
ブルース・リーの「燃えよドラゴン」のセリフを引用して”Don't think, Feel!!”なのです!!
漂流先での通貨作製のエピソードなんかも好きです。
極めつけは,4話のモンキーリーグの話!こういうの大好物です。押井守オマージュでしょうか?ブルーと審判の話は考えさせられるし,感動的でもありました。
6話と12話は結構泣けました。
特に,最終話EDのアコースティックバージョンの「少年少女」はボーカルの力もあってかなりの泣きポイントでした。
人に勧められるかと聞かれれば,まずは見てみて自分で判断して,としか言いようのない本作なのですが,自分としてはほぼ最高評価だったりします。
まずは分析とかはとりあえず置いておいて,見える物,聞こえる物,感じる物を楽しむのがいいと思います。Don't think, Feel!!なのです。
月を指している指先ばかり見ていると栄光は得られないのです。