「ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア(アニメ映画)」

総合得点
75.9
感想・評価
187
棚に入れた
935
ランキング
760
★★★★☆ 4.0 (187)
物語
3.9
作画
4.2
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
3.9

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ネタバレ

ジョン・ファースト さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

SAOファンとして劇場に観に行った

結論として、微妙だった。
【良かった点】として、SAOアニメシリーズ通して、初めて登場した「鎌」を用いたモンスター討伐シーンを含め、映画というだけあって戦闘シーンのクオリティが高くて良かった(鎌の戦闘シーンはFateのランサーを思わせる動きだった)。また、声優の演技も旧アインクラッド時代のキリトとアスナの雰囲気を再現する様子が出ていてよかった。また、微妙と評価した理由として挙げられる【悪かった点】についてだが、本作のオリジナルキャラクターとして登場する「ミト」の存在が大きい。今作は「アスナの視点で描かれるアインクラッド編冒頭」というのがおそらくメインテーマとして掲げられているのは劇場をご覧になった方々には理解してもらえると思うが、アスナの視点を中心にしすぎているせいでミトの精神描写が少なく、終盤ミトが置いてきぼりという形でそのまま幕を引く終わり方になってしまっている。多くのアニメ映画でお約束になりつつある「オリジナルキャラクターが死ぬ」というパターンがあるのは、後のストーリーに介入しないという理由と、オチのつけかたとして型にはまっているからというのがあるが、本作ではオリジナルキャラクターである「ミト」は死ななかった。メタ的な話をすれば「オリキャラだから死ぬかも?」というドキドキ感は味わえたが、生き残るのであればその後のアスナとの決着のつけ方にもう少しミトの視点を加えたほうが良かったのではないか?と個人的には感じた。観終わった後思ったことは「こんなものか」というものだった。過去の劇場作品のオーディナルスケールのボリューム感を期待していた身としては少々物足りなさを感じたが、それもそのはず、本作は97分、対してオーディナルスケールは119分という尺で放映されたがためである。ましてや本作はアニメ1、2話に付随してアスナの過去を掘り下げただけのものとなっており、アニメ視聴済みの方からしてみれば既に知っている内容なのだからボリューム薄と感じるのも仕方がないだろう。しかしだからこそミトと離れたアスナの描写よりも、アスナと離れたミトの描写を入れることで情報が補完されたのではないだろうか。尺の問題はあったにせよ、冒頭のアスナの家庭事情などはある程度省くことはできたと思う。また、本作で感じたこととして、オーディナルスケールを彷彿とさせる描写が2点ほどあり、1つはアスナの夢オチ演出。もう1つはアスナの入浴シーンなどがあった(後者はオーディナルスケールでも話題になったりしたため取り入れたのかな?と思っている)。最後に、本作はSAOのアクション的要素のみを楽しむ分には満足でき、ストーリーまでこだわれば満足にいたらないものだと感じた。
【追記】個人的にSAOアニメを未視聴で映画に行った人の感想も知りたいと感じた。

投稿 : 2021/11/15
閲覧 : 344
サンキュー:

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