ウェスタンガール さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ハードボイルド
強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。
ご存知、フィリップ・マーロウの台詞であるが、かつて(日本だけ?)ここに、枕詞として、“男は”が付いていた訳だが…。
別にLGBT、ジェンダー・フリー云々の話ではない。
面白ければ、なんだって良いのだ…。
ステレオタイプ的に例えるなら、父性(強さ)、母性(優しさ)、この二つを併せ持つ者こそがヒーローとなる。
もちろんヘタレのオタクニートであってもだ。
「ガモタンキター!」
ただ、この作品に限れば、父親的存在に重きが置かれていることも確かで、そこに、彼らの献身と悲哀を感じてしまう、いわゆる“女々しい”自分がいるわけだが…。
さすが『シュタインズ・ゲート』のシリーズである。
アセンション!
デヴィッド・リンチのツイン・ピークスを彷彿とさせるオカルティックな展開が素敵だ。
科学ミステリーとしても上々の作品で、作画、台詞、キャラ、どれをとっても一級品である。
何より、かの名作が製作サイドとの齟齬によって、打ち切りの憂き目を被ったことに比べると、しっかりと完結していることが素晴らしい。
シュタゲと同じく、内容に触れることは避けるべきであろう。
ただ、小道具として使われる“スカイセンサー”が懐かしすぎる。
“ぽよガン”のデザインが最高だ。
激しくオススメするのである。