横比較無用ノ介 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
寄ってたかって壊すルパン像
アニメ化50周年に脚本家が集まってお祝い。
50年も経てば、ルパンのイメージが複雑化するのは仕方ない。
でも、ちょっと待て。主役は大泥棒のルパンでしょ。
今回は、ほとんど盗んでいない。アイデンティティが崩壊していないか?
脚本家を集めたことの、悪い面が出てしまったようです。
前半よりは後半の方が良かったかも。
でも、社会構造に胡坐をかいて威張っている奴らに、一泡吹かせて欲しかったなあ。
こんなご時世だからこそ。
以下、前半途中(2021/11/15)時点でのレビュー
{netabare}
1887年「シャーロック・ホームズ」アーサー・コナン・ドイル
1905年「アルセーヌ・ルパン」モーリス・ルブラン
1925年「明智小五郎」江戸川乱歩
:
そして1967年、モンキー・パンチの手によって「ルパン三世」が世に送り出された。
当初のルパンは「ワル」。
登場人物のほとんどが悪者で、ノワール小説のような雰囲気だった。
だが人気が出てくると、先祖帰りしたかのような、怪盗紳士ぶりも見せるようになった。
ミッキーマウスも初めはいたずらっ子だったし、性格が変わるのは、まさに時の流れ。
1971年にアニメ化され、今年が50周年。そしてPART6が始まった。
第0話で、変わらない象徴として描かれるのが、次元大介。
小林清志さん、長い間お疲れ様でしたの回でもある。
シャーロック・ホームズ絡みのストーリーを前後に配し、歴史を感じさせるエピソードを挟んでいる。
第4話では、ヘミングウェイの「殺し屋たち(1927年)」の完コピに挑戦。
さらに第5話では、明智小五郎を筆頭に、乱歩作品の登場人物がぞろぞろ。
50周年どころではない、長い時の流れを感じさせる作品になっている。
こんな懐古趣味なアニメが、どこまでの層に響くのかは不明。
だが、次はどんなエピソードが来るのか楽しみではある。
{/netabare}