ナルユキ さんの感想・評価
1.0
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 1.0
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:----
Twitterの恐ろしさを知れ……
ふと「自分が0点を付けるのは何の作品になるだろう?」と考えてみた。何の心にも響かなかった作品か、それとも嫌悪感を抱いた作品か。しかしそれらの作品にも画が動き、音があり、プロの声優がキャラクターに命を吹き込んでいる。アニメとして形になっている以上、批評するには何かしらの“得点”を与えなければちゃんとした批評とは言えないだろう。であれば私のアニメ批評において「0点」の作品なんてあり得ない。そう結論づけようとした矢先、本作についてのニュースを耳にした。
【総評】
課題なら未提出、試験なら無回答。本作は2018年秋放映アニメとしてあにこれにも登録されていながら直前にして中止という異例の結末を辿ってしまった。
物語も作画も音楽も声優もキャラクターも観れないならオール☆1を付けるしかないよね(笑) ということで評価は了。これでは味気ないのでアニメ中止騒動への所感を述べます。
先ずSNSへの恐怖心・警戒心が増した。若気の至りで呟いていたヘイトスピーチが仕事をする年齢になってまで残っているという点。それを使われ、作品の知名度を大きく上げるチャンスを顔見知りでもない相手に潰されてしまうという点。ネットに文章を残すという行為に高いリスクがあることは自覚してもし足りない。私も他人事じゃない、明日は我が身。
しかしSNSの中でもとりわけTwitterが一番危険な代物だというのは私の考え過ぎだろうか。全角140文字の短文をどんな内容でもいいから投稿(ツイート)する……このあやふやで気軽なコンセプトで利用者が投稿し続けたらその中に迂闊な投稿が紛れこむ確率はドンドン高まる。
フォロワー数がアカウントのステータスという風潮もよろしくない。「フォロワー数を増やす」「沢山のフォロワーを維持する」という承認欲求がパフォーマンスの一環としての過激な投稿を助長している感が否めない。そもそもTwitterにおけるフォロワーというのは“自分に興味がある人”であって味方とか賛同者というわけじゃない、むしろこちらの失言を虎視眈々と狙っている敵が混じっていると思った方がいい。
原作者もそれが解っていればアカウントを仕事用とプライベート用とに分けるなどの策を講じていただろうに……まあ、例え匿名でも書いていいことと悪いことはありますがね