nyaro さんの感想・評価
1.4
物語 : 1.0
作画 : 2.0
声優 : 1.0
音楽 : 1.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
想像を絶するつまらなさを体験してみてください。
アマプラにあったので視聴しました。24時間テレビアニメで初めの2作だけは見ていたのですが、本作は見る機会がなかったので視聴しました。
本作のつまらなさは想像を絶します。天才と言われた人の晩年はこれほどのものだったのか、と。マンガ版もひどいですが、こちらはその数段上のレベルで駄目です。
もちろん「アドルフに告ぐ」などがありますから、死に体というわけではないでしょうが、少なくともSFアニメを作成する力は手塚治虫には無かったと思います。
ただ冷静に考えると、あまり声を大にして言う人がいませんが、手塚治虫は基本ほとんどつまらないです。
ブラックジャックや火の鳥、ブッダなど面白い作品もありますが、ほぼ8割以上の作品はつまらないです。技法もストーリーも古すぎます。当時はすごい絵、発想だったのかもしれませんが、それが時間の流れなので仕方ありません。
そう考えると我々が今見ているアニメは結構面白いんだなあ、と思います。
アニメ、マンガに興味があって、素養として手塚治虫について研究するなら、もちろんこの24時間テレビのアニメシリーズは体験すべきでしょう。が、本作については、正直心の底から「なんだこれは?テレビで放送したの?」とうなってしまうレベルです。
絵柄に魅力はないし古臭いし、ストーリーもテンプレエピソードの組み合わせです。いやテンプレエピソードですらなく、ひたすら話がダラダラ進みます。
まあ、冒頭の導入だけはすこし期待感はありましたね。ですが、使いまわしの絵、止め絵のオンパレード。衣装のまあ悲惨なこと。
ひょっとしたら、プライムローズの露出が多い衣装はなにか当時のSFイコールロリ美少女(吾妻ひでお「ななこSOS」が代表的)という影響を受けているのかもしれませんが…いや、これはないでしょう。不思議なことに人の動きだけはあった気がします。
日本の漫画、アニメの基盤を作った偉大な人だというのはわかっていますし、ブラックジャック、火の鳥は図書室等で大変お世話になりましたが、まあ、最早古典ですね。2021年現在では歴史として考えればいいのではないでしょうか。