nyaro さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.5
作画 : 5.0
声優 : 2.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
面白くないし、テーマ性も見いだせませんでした。
面白くはないです。ストーリーは、因果関係も内面描写も不自然ではっきり子供向けです。
アニメについては、キャラデザが目が大きすぎて好みにあいません。作画は言うまでもなく超一流です。
一応アニメならではの演出があってアニメの意味がなくはないですが、ただ、トナカイや雪だるまは単なるマスコット以上のものでもないし、ハリウッドのCGが使えるなら実写で良くね?という気もします。
テーマ性が見出せませんでした。少なくとも女性の自立ではないですね。ありのままに、で有名になりましたね。ですが、エルサは亡国の女王であり、ミダス王です。ありのままであってはいけないですし、実際、ひらきなおって孤独に生きようという決心でした。もちろん、これを是として魔女になるなら意味もあるでしょうが。
ここに何かを見出そうとしましたが、無理っぽいですね。エルサの能力でできたのは氷の城と氷の番人つまり誰も幸せにしない拒絶の城です。そして結局この状態は否定されますし。
で、エルサの拒絶に対してアナがどうしてゆくかです。ただ、アナの行動のきっかけって「国を何とかしなきゃ」ですよね。エルサを救わなきゃ、でしたっけ?
と考えると、姉妹の愛っていつ生まれたんでしたっけ?ずっと2人は顔を合わせず生きてきたのに。アナにとっては子供のころは仲が良くて楽しい思い出しかないですが、長い間の拒絶された姉に対し愛情は持ち続けられるでしょうか。以前は仲が良かった記憶があれば、突然の拒絶は虐待ですし、なおさらひどい感情を持つと思うのですが。
{netabare} そして、アナの愛情は孤独を埋めるための代償でしかない気がします。だから13王子に簡単に篭絡されてしまいます。 {/netabare}
エルサの側からはアナに対する心情やジレンマがどこかで表現されていたでしょうか。強いて上げれば婚約を説明した場面ですが…どちらかといえば女王あるいは姉の立場からの発言に見えました。
アナの道徳観、価値観、行動が極めて現代アメリカ的でしたので、アナ側の奔放なスタイルに何かメッセージがあるかもしれません。結局{netabare}第13王子に騙されていたわけですし…{/netabare}安易な恋愛への警鐘?
でも、すぐ他の男に乗り換えますし…。
ストーリーがとっちらかっていて、かつテーマ、メッセージ性もあまり感じません。なぜ、本作があんなに話題になったのか、結構本気で不思議です。