Usotarou さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
今更になって観たが、素晴らしい要素がたくさんある最高の作品だった。
原作未読
ストーリー
人を殺すことができるデスノートを拾った、頭脳明晰で運動神経抜群、異性からモテモテの完璧高校生である主人公「夜神月」と、どんな難解事件も解決してきた世界的に有名な捜査官「L」との頭脳戦。
良かった点
・声優 宮野真守
良かった点を挙げようとすれば数えきれないが、1番印象に残っているのは主人公夜神月の声優の宮野真守の演技だ。その中でも1番震えたのが、独房の中で「キラ」の記憶を無くしたシーン。今まではデスノートを使って自分の野望を叶えることを目的に頑張っている異常な正義感の持ち主という印象だった月が、記憶を無くした瞬間に、優秀で正しい正義感を持った純粋な心の持ち主である高校生に変わったのだ。このシーンで視聴者は、月が記憶を無くしたことはうっすらとわかる程度で確定的な演出をしていないのだが、宮野真守の演技によってそれが確定する。微妙な違いのはずなのに明らかにそれとわかるような演技に感動して震えた。声色、声の出し方、喋り方、全てが切り替わり、視聴者もLが体験した違和感を感じることができる。私は宮野真守さんを存じ上げなかったが、これほど素晴らしい演技をする声優がいたのかと鳥肌が立った。
・頭脳戦
そして外せないのが天才同士の頭脳戦。天才同士だからこそ成り立つ緊張感溢れる頭脳戦はどんどん視聴者を夢中にさせる。天才同士の頭脳戦なのに視聴者を置いてけぼりにさせない説明も自然と盛り込まれているので、天才たちのひらめきに驚愕しながらバトルの緊張感をひしひしと感じることができる。
・キャラへの感情移入
大犯罪者の月や独特なキャラクターのL、二人の命をかけた本気のバトルにいつの間にか感情移入してしまった。どちらに対しても応援する気持ちやザマアミロという気持ちが湧き上がってきて私の心はこの二人に揺れ動かされまくっていた。二人の決着、物語が終わった時は複雑だがとても切ない気持ちになったり、これで良かったんだと納得したり、喜んだり、さまざまな感情が湧き上がってくる。
・OP
前半はビジュアル系バンド。後半はデスボイスのバンド。どちらも月の心情を表しているようでもあり、デスノートを巡った容赦ない戦いの美しさや残酷さや狂気を表していてとても良かった。
・作画
作画崩壊もなく、展開に合わせた演出はとても楽しめた。印象に残るシーンがたくさんある。
悪かった点
・後半戦はどういうことなのだろう
大きなネタバレを避けたいので言わないが、後半は少々勢いが下がり気味だった。しかし、物語の面白さが大きく減るわけではないので問題はないと感じた。
まとめ
声優、内容、演出。大変満足のいく作品で鳥肌が止まらなかった。原作もおそらく神作品なので、それをここまでのアニメ作品に作り上げた制作会社に感謝したい。