「大正オトメ御伽話(TVアニメ動画)」

総合得点
73.2
感想・評価
243
棚に入れた
718
ランキング
1048
★★★★☆ 3.6 (243)
物語
3.7
作画
3.5
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.7

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

福松 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大正時代の雰囲気、好きです

第五話まで視聴、印象深い回だったので感想を書いておきます。
全体的にソフトな絵柄と進行のおかげで、たまに挟まれる暗いエピソードを乗り越えられている感じがします。
立花夕月は育ちが良く、とても前向きで家事を何でもこなせるしっかり者。14歳で身売りされた悲壮感を全く感じさせることもなく、主人公の志麻珠彦に尽くします。丁寧に描写されているので万人に愛されるキャラになるでしょう。
珠彦は真逆で、肉親から愛情を注がれずに育った上、事故で右手が動かなくなり、田舎に蟄居させられるという絶望的状況に追い込まれます。本作は大正ラブコメであり、かつ珠彦の心を取り戻す物語でもあるようです。
その意味で珠子の存在は大きかったですね。志摩家での立場は珠彦に近いものがあったようです。登場後、蛹が羽化するように急成長し、12歳にして医師を志し神戸へと旅立ちました。次の登場時は洋装のモガじゃないでしょうか。
珠彦と珠子兄妹は名家の出なので、世間から見られればかなりずれた部分もあり、第五話で登場した曲者(渥美綾)との交流にも期待できそうです。
で、なんといっても衝撃的だったのは珠彦の誕生日が判明した件です。完全に彼らの保護者目線で今からオロオロしています。

2021-1210追記
第九話まで視聴、着々と珠彦の次の誕生日が近づいてきています。今は晩春くらいかな。当日の正午2分前に注目です。
今回は双子の回。医学の進歩なのか奇跡なのか、どちらにせよほっこりした話でした。作中の曲も私には良い出来なんじゃないかなって思いました。

2021-1213追記
作中で夏休みに入りました。珠彦の誕生日は土曜日と調べがつきました。
今更なのですが、立花夕月の話し方が時代を感じるし、とても好きです。現実との落差というものなのでしょうね。
「帰ってきたら、すごいお誕生日の料理、作りますね」だと! いいフラグの立て方ですw うまく接吻話に紛らせてくるなあ。
夕月と美鳥のシーンはべたついた所がなく、悪く言えばあっさりしすぎなのですが、悪く言うつもりは毛頭ありません。視聴者にすべてを見せるのではなく、視聴者に委ねるという制作陣の姿勢を垣間見ました。
★ って、予想外に突然来た! おいおい、夕月は帰宅前やで! 本気でビックリしました。まさか誕生日当日に帰宅予定だったとは。これは制作陣に裏をかかれました。お見事です。
って言ってる場合ではなくて、夕月は東京もしくはその帰路のはず。大丈夫なのでしょうか。
珠彦の顔、とてもいい顔をしていました。復学したときの十倍くらいの熱さを感じました。二人に幸せになってほしいと願っています。

2021-1224追記
第十一話を視聴、ちょ、いつものがないよ。いきなりのOPでビックリしました。そらそうか、大ピンチの続きですからね。
珠彦と渥美綾(りょう、と読むのに一向に慣れない)が連れ立って東京へと徒歩で向かいます。蟄居地を千葉に設定したのは絶妙でした。学校に通えるのも自然ですしね。
二日後、雨の東京駅前でまさかの珠子との再会、結構びっくりしました。何故か神戸の珠助おじさんも東京に。全国からの医療救援団。非常に現実的な助言。夕月生存を固く信じる珠彦。
東京の情景は悲惨そのものだけど、これ以上リアルなことを描くと、くだらない連中に的外れな批判をされそうなので、描かなくていいと思いました。
現代ではSNSがあるし、ネット環境の復旧は非常に重要だと痛感しました。どうか大手キャリアは責任をもって環境の維持や復旧に取り組んでいただきたいです、と書いておいてなんですが、プライドを持って必死に働く現場や指揮所の皆さんには大きな敬意を表したいと思います。経営陣がダメダメなのが虚しいという例が福一でもありましたね。同じ構図が再現されないように祈ります。消防や自衛隊、警察や海保の現場の皆さんも応援しています。
観るのが辛いシーンが続きます。現実はこれの比じゃないぞ、と自らに言い聞かせながら視聴。劇伴、仕事してます。
まさかのミドリさんと遭遇。珠彦を応援したくなるし、小鳥ちゃんは偉い。江頭さんを思い出しました。幼い兄妹の言う「お姉ちゃん」って、と買いている途中に! 少しでも早い夕月の回復を願います。次回、最終話。

2021-1231追記、評価確定
出先で最終第十二話を視聴、期限はあと8時間で余裕でした。
当然、今回もいきなりOPでした。
夕月の過去が丁寧に描かれていて、とても印象が良いです。おっかさん…。
火災旋風も一瞬映り、恐怖しかなかったです。
ちゃんと涙を見せた夕月で、良かったねって心から言えます。
そして賑やかになります。あ、親父と珠世姉さま。さて、この親父がどう豹変するか、見ものです。あれ、なし?
なんか珠彦が教師になってて笑えました。

綾からの謝罪。家も自然と賑やかになりまして、なんだか優しい気持ちになれました。
珠彦からの感謝。最後は二枚目風に落してきました。拍手です。

私の拘った件については、ものの見事に騙されました。さすが、プロは違いますね。全体を通して非常に満足のいく一作となりました。

投稿 : 2021/12/31
閲覧 : 352
サンキュー:

16

大正オトメ御伽話のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
大正オトメ御伽話のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

福松が他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ