元アニメーターのオジ さんの感想・評価
2.1
物語 : 1.5
作画 : 1.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:今観てる
アニメーターの実力不足が顕著な作品
元アニメーターなので作画関係についてコメントを書く。
昨今のSFやファンタジー系(なろう系を含む)のトレンドなのだろうか、大多数の作品の例に漏れず、全体の6割以上のカットでレイアウトのパースが狂っている。
恐らくだがレイアウトの段階で絵コンテを見ても頭の中で空間として捉えられず、ただただ絵コンテの絵を丸写ししているからだろうと推察する。
絵コンテを立体的に捉えられないために各キャラの立ち位置を理解出来ず、結果カット毎にキャラの距離感がバラつく。
ギャグ物やカメラ固定の日常物(代表的なのはサザエさんやちびまる子ちゃん)ならばまだしも、シリアスな作品でそれをやったら途端に説得力を失う。
作画の基本中の基本がなっていないので、いくら細かく描き込もうが作画監督が修正を入れようが画面から伝わってくる違和感は拭えない。
戦術機やBetaのCGや、背景がそこそこ出来が良いために、その違和感はますます強くなって行く。
正直な話、作画崩壊などというレベルではない。
作画に対する1点の評価はCGや背景と相殺しての点数である。
単純に作画だけならばマイナスの評価しか与えられない。