take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ほんの少しだけ、魅力ダウンかも・・・
登場人物は既に見知った感じで、安心して見れた。
ただ、前作であった破滅フラグを回避する!といった一本筋のとおった目的がぼやけたおかげで、物語があちらこちらにぶれた印象を受けた。
あくまでも「物語」を進める、という意味においては。
ただし、それががっつりとマイナス方向に作用したと思っているわけではない。
見知ったキャラクターたちは既に馴染みの感さえあるし、わちゃわちゃ感も楽しかった。
あえて言うならば、今作は各キャラによるカタリナの争奪戦が物語のテーマなのかもしれない。
いくつか乙女らしい展開もあったしね。
それにしても、カタリナの「人たらし」っぷりは健在なようで、各キャラクタともに最終版では「まぁた、ライバルが増えた」的なボヤキを口にしている。
確かにリアル社会でもカタリナのようなキャラクタの人は人に愛されるのは間違いな気がする。
そう振舞うのはかなり難しいけどね。
「天性の性格+本人の気づかぬ努力と+そして意識した努力」が必要かも。
そういう意味では、そんな人間は既に神様に愛されているのかもね、運的な意味で。
まぁ、後天的に「そういうマインドに変えていく」ってことも大切なんだろうけれども、こちらもなかなか簡単にはいかない。
少しづつ、ってことが肝要なんだろうねぇ。
さて、魅力ダウンと表現したのは、物語の柱(破滅フラグの回避)が薄まっただけではないかも、カタリナが大人っぽくなってきているのも一因かもねぇ。
やはり、必死さもちょっと薄くなったし、いろいろな表現も子供時代ほどハチャメチャではなくなった。
作品の中では子供時代の振り返り、思い出的なエピソードも盛り込まれているけれど、やっぱり、少しづつ感じが変わってきちゃったかな。
ただやっぱり「破滅フラグを回避しなければ!!」ってユニークな個性の部分がなくなってしまうと、普通のラブコメじゃんって言われてしまいそうですよね。
難しいとこかなぁ。
そんな中でも、かわいらしく活躍しているのは脳内カタリナーズです。
意外と彼女たちの登場が楽しめるんですよねぇ。
脳内でああだこうだと会議してる感が楽しいです。
某ネズミの国の映画で「インサイド・ヘッド」っていうのがあったかと思いますが、あちらよりも景色としての楽しさは上でしょうw(個人の感想です)
どうやら、最終版では、続きを示唆する演出的なものもありましたが、はてさて、どうなることやら。
また、原点回帰でまた破滅フラグが立ってしまうような展開になってしまうのか、それとも今まで登場してきた馴染みのキャラクターを活かして破滅フラグにこだわらない別の展開になっていくのか。
どちらにせよ、
私的には少々の魅力ダウン的なことも書いてしまいましたが、やっぱりカタリナの今後は気になってしまうので、もし、今後の作品があって、観る機会があれば楽しんで観てしまうと思います。
フツーに面白い作品ではあると思いますので、機会がありましたらご覧くださいませ。