TaXSe33187 さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
原作チョイスの難しさ
web原作の途中までは読んでた
アニメが駆け足で進んだとしても、多分1クール相当くらいは読み終えてるはず
作品タイトルが長くて頭悪そう感が凄まじいけど、実際のとこは結構練られた内容
後追いで増えた追放モノと違って追放されるだけの理由があって、その根拠となっている「加護」にも切り込んだ設定がある
ただしアニメにするには難しい作品
{netabare}
一つにはアニメ序盤から頻出してる通り回想が多用されること
スローライフの始まりからヒロインの登場、事件の発生まで全部過去の出来事に起因するため回想を入れざるを得ない
そのせいで話の進行が中断されて、簡単に言えば「ダレて」しまう
そしてスローライフを描くためには日常回を緩やかに描かないといけない
ただし話をテンポよく進めないと物語の要点になる事件までたどり着けない
そのため、スローライフ演出のための村での交流はご都合的なスピード展開になってしまう
1クールか、長くても2クールしか枠を取れない深夜アニメでは、
「スローライフしつつ時折起こる事件に対処する」という構成がそもそも不可能に近い
最後に勇者パートの存在
主人公を追放した後の勇者パーティの描写が度々挿入されるはず
これ自体は必要ではあるけど、主人公のスローライフ描写がますます削られてしまう
それだけでなく一つの話数の中で視点がコロコロ切り替わる上に回想も挟まるため、全体の構成自体が掴みづらくなる
{/netabare}
多分だけど、このアニメは最高の出来でも「そこまで悪くないけど面白くはない」で推移するんじゃないかな
正直なところ1話を見た時点で予想通りの構成だったため、今後もこんな感じで続きそう
作品自体の粗もそれなりにあるけど、それ以前にアニメにして成功するような物語じゃないってのが一番の問題
こういう言い方はアレだけど、「物語自体は最底辺だけど絵はエロい」だけで構成されてる暗殺のがアニメとしての見どころは作りやすいと思う
「何一つ見るに堪えないけどエロだけはある」
「話自体の見どころはあるけどアニメの見どころは作りづらい」
この二つがこうやって並んでしまうと、どの原作をアニメ化するかって本当に難しいんだなって思う