セシウス さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
容赦なしの鬱アニメ
原作漫画は未読です。途中から全く違うストーリーらしいですね。
中1の少年少女たちが巨大ロボットに乗って地球を救うお話です。しかし、通常のロボットアニメとは全くテイストが違います。
パイロットとなる少年少女たちは勝っても負けても「死」という運命を課せられています。そのような追い詰められた状況で、一人一人の境遇を丁寧に描きどうやって「死」に向かって進んでいくかをリアルに表現しています。最初たくさんいた仲間が一人ずつ減っていく寂しさもあって、かなりこたえるストーリーです。
キャラクターはたくさん登場しますが、上述の通りバックストーリーがしっかり描かれるのでどの子にも感情移入できます。物語から退場してしまい再び出なくなるのが惜しく感じます。声優さんたちの演技も良かったと思います。
作画は若干古さを感じます。CGを使った巨大ロボ同士のバトルシーンはスピード感はありませんが、重厚な感じがよく表現できていたと思います。たくさんのキャラが死ぬ作品ですが、描写は薄めです。銃撃戦で死ぬキャラすらほぼ血液は描写されませんでした。
音楽はOP・EDとも鬱な雰囲気によくマッチしていると思います。またバトルシーンで流れるゴジラのようなBGMも迫力があってよかったです。
鬱系の作品が好きな人には真っ先にオススメしたい作品です。原作とは違うらしいのでマンガから来る人は違和感を感じるかもしれません。個人的には {netabare}悲劇のクライマックスのために配置されたと思われたキャラがアニメでは生き残ったので {/netabare}少しだけ救いがありました。