マーティ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
友人A君を、私の伴奏者に任命します!
全22話。原作は未読。
見る前は、こういった系統のアニメは苦手だと思ってた。でもいざ見てみると1話1話引き込まれる。
演奏シーンは圧倒的であり、登場人物たちの名言などは少々クサイけど響くものが多い。最後は、結末はある程度わかっていても感動した。涙が出たという意味ではなく、しばらく呆然とした。ロスが半端ない、そんな作品だった。
前半は、有馬が母親の呪縛から解放されるお話。といっても母親を恨むままで終わるのではなく、ちゃんと母親の愛を思い出す、というもの。この辺はどうだろ・・・生前の母親は、おそらく公生のためを思って残り少ない人生を息子のために尽くしたかったことはわかるのだけど、ちょっとやりすぎだから賛否はわかれそう。僕はアリだと思った。
後半は、かをりとの関係と有馬が一人の人間として成長する話。かをりの髪の色素が落ち、弱々しくなっていくかをりを見てホント切なかった。有馬の気持ちもわかって苦しかったなぁ。
そしてラストは切なくも最高の演奏シーンでした。有馬という男の成長、そしてかをりとの別れ・・・
もちろん手紙も外せない。フィクションとはいえ、宮園かをりという一人の女性が最後まで短い人生を精一杯生きた、という事実がすばらしいですよね。僕はこのシーンで、どういう感情になったのかよくわからなかったです。涙が出たわけではないけど、悲しかったのかうれしかったのか、、、とにかく最高でした。
これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。