テナ さんの感想・評価

3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 2.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

歯車と樹

リトルバスターズとPCゲームブランドkyeの代表作であり泣きゲー作品と呼ばれている作品です。
keyと言えばCLANNADが1番イメージがありCLANNADは結構アニメの内容は覚えてますが、リトバスは……殆ど覚えてません‪(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)‬

で、今回はそんなリトバスを覚えてない残念な私が見に行った理由として物語が｢クドわふたー｣と言うルート クドなので内容解るかな？と見に行く事にしました。

リトバスのクドって人気あったキャラかな？
昔、私がブログ？みたいなのをしてる時にCLANNADが流行っておりリトバスを押す声も、多くて中でもクドが、好きって方が沢山いたのを覚えています。
当時よく皆さん｢わふ〜｣ってクドの口癖を書き込んでる人を沢山見かけました。

当時はまだアニメ放送なくて知らない私も｢わふ〜｣と訳分からず使っていましたꉂ(ˊᗜˋ*)ヶﾗヶﾗ

さて、物語はクド視点で始まります。
｢夏だな｣って感じの始まりで。
作中のポイントはやはり｢ペットボトルロケット｣です。
ただ、ろくなペットボトルロケットがないw

クドは母が見た物を見たくて宇宙を目指す。
最初は手を引いてくれた母は夢を目指そうとするクドよりも今は先を歩いていて母の背中が遠のくのに足元を見ればクドは立ち止まり……現実から逃げ出して引き返してしまう。

そうして、修学旅行の事故が起きる。
あの事故でクドは安心してしまう……
もぅ逃げなくていいんだ……
眠り続ければ夢に現実に向かい合わなくていいから……
逃げなくていいから……

だから、夢を見続けた。
好きな人が隣に居て、大切な友達が周りにいる自分だけの世界に閉じこもって……
でも、幻想は続かなくて、やがて友達は帰省と言う名の消失……
それでも大好きな理樹だけ居たらいいと思うけど……理樹も消えてしまう。

閉鎖した自分世界でクドは鎖で雁字搦め……そこに現れたのは、理樹だった。
彼は現実世界からクドに呼び掛け孤立した世界にクドを救いにきたのだ。

クドの様に私は逃げ出してもいいって思います。
それで本人が幸せなら私は逃げは間違えじゃないって思う……

でも！クドは違う！強くなりたかった！孤立した自分の世界の中だけでも強くあろうとしていた！
逃げた事に納得してない！
好きな人がとなりに居て大事な友達がいるから幸せだと自分に無理矢理言い聞かせた……
それでも大切な人達が消えたのはクドの心に限界が来たのか？って……
それならクドが逃げた事は正解じゃない！

だから、理樹はこのタイミングで現れた。
儀式でクドの身体に樹の模様を書いた理樹……傍に居てあげられるようにと……
歯車と樹の絆がある限りクドは1人じゃない！

そして、鎖から解放されたクドの手を引っ張り世界を壊す為の最終ミッション……
鎖で閉ざされた世界の空にペットボトルロケットを打ち上げる！
10回空気入れてペットボトルに空気を送り込む。

それはまるでカウントダウンの様に。
彼女が世界が抜け出す為に、強くなる為に！
空気が溜まっていくペットボトルロケットはラスト1回でクドは空気入れを辞めてしまう。

それは重みだ！
空気が溜まってるからじゃありません！
人は居心地いい世界に閉じこもった時に、踏み出す1歩を踏み出せない場合があります。
例え、どれだけ強い決意と勇気を掲げても恐怖心は必ずありその恐怖の重さは何千も何万も何億倍も重くて……恐怖心って重みがのしかかる。

だから、クドは諦めそうになる……でもそんなクドの背中を押してくれたのはクドの母だった……そして、力を貸してくれたのは理樹だった！
クドの恐怖心って重い空気を2人でワンプッシュ！

後はトリガーを握ればペットボトルロケットは打ち上がる！
でも！理樹が消えちゃった！
クドは理樹が消えて絶望する……彼女が踏み出せたのは沢山の人の想いの強さだった。
その人達は誰もいない……世界に1人残されたのは飛べないクドリャフカ……

問題があったとします。
その問題は1人で解決しなくてもいいと思います。
相談すれば助けてくれる人は沢山居ます。
でも、問題の中心ってやっぱり本人で自分の抱えた問題は、やっぱり本人の勇気が必要だったりします。
本人がその問題を克服したいと強く想わなければ何も解決しません。

周りの人だって出来るなら全部解決してあげたくても解決してあげられないんです。
その人が頑張ろうとする気持ちがあるからサポートしてあげられるけど問題を最後に解決するピースってのは本人にしななくて……

だから、理樹が消えたのは、それが理由かな？
周りの人がトリガーまでサポートしてくれたけど、トリガーを引くのはクドの勇気と強さが必要で本人にしか出来ない……それでもクドは諦めてしまいそうになる……周りの人はもぅ何も出来ない……でも！

｢クドー！頑張れ！！｣届いたのは理樹の声でした。
後は、周りの人が出来るのは応援くらいかな。
応援って何だか力になるのですよね。
子供の頃は応援なんて賑やかしにか見えなかったけど、成長する度に経験する度に応援して貰えたら心持ちが変わったりするんですよね。

だから、クドもその理樹の声で立ち上がれた！
そしてトリガーを握る！
空高くペットボトルは打ち上がる。
もぅ飛べないクドリャフカはどこにもいない。

そして、バス事故て眠ったままのクドは目覚める。
クドは最後に強さとは何かと理樹に聞いていたけど……
ペットボトルロケットを打ち上げられる女の子の事でもあると思います‪(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)‬
そして彼女は諦めて背を向け続けた夢に向き合う事を決意する。
それもまた強さ。

さて、私は原作は未プレイな為に解りませんが作中では1部物語がカットされているそうですが、ネットの劇場版の感想を軽く読んだ事がありましたが、カットしても中々の仕上がりだと書かれていたので、原作ファンでも楽しめるレベルなのかな？と。

物語としてはアニメを見てからの方がいいかもしれません。
覚えてないキャラとか出てましたし……やっぱり色々忘れてしまってて、アニメを見直して見に来たら良かったと後悔したのが私です(*꒪꒫꒪)

理樹とクドが結ばれた後から物語が進むので中途半端感は凄いw
きっと、アニメや原作をしっかり見てたらもっと凄くいいのかもしれませんww
完全に私がミスりましたw

でも、いい作品だと思います。