STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえずの簡単な感想
原作は未読。
ヤンキーものとタイムリープものの組み合わせ。
ヤンキーや不良がメインとなる作品は、SF・ファンタジー要素と相性が悪そうな印象が
あったので珍しく感じたが、よくよく考えると「サイコメトラーEIJI」などは
SFヤンキーものだったし、やくざになってしまうが「代紋take2」はやくざものと
タイムリープものを組み合わせた作品でした。
ヤンキーものとは言え、展開自体は過去に戻ってBAD END回避しようとする
タイムリープものの王道なもの。
タイムリープ要素は過去に行ったきりではなく、更に外的要因ではなく自分の意志で現在と
過去を行きつ戻りつする系統の作品だが、この便利機能?のため設定自体は粗めの印象。SFと
言うよりヤンキーおとぎ話ぐらいの感覚で見た方がいいかも。
粗いと言えば、ヤンキーの風俗描写もそんな感じで、過去とはいえ2005年ぐらいだと
あの手の恰好の暴走族はほとんどいなかったんじゃないかと。
おそらく暴走族が派手にやらかしていた時代を描きたかったのだろうが、そこら辺をリアルに
すると舞台が70~80年代になってしまうから、さすがに古すぎるか。まあ、この辺はご愛敬と
いったところか。
正直、主人公である花垣 武道に関してはあまり活躍することなく、もどかしさを
感じることが多々。
これが不可抗力的にタイムリープしたのなら分からなくもないが、橘 日向を救おうと
決意したにしてはもうちょっと能動的に動いてもという感じ。
ただ作り手が描きたかったのは過去の東京卍會らヤンキー達の抗争にあるのなら、武道の
役回りはストーリーテラーとしての主役になるわけで、この程度の活躍で終わるというのも
納得。実際マイキーこと佐野 万次郎やドラケンこと龍宮寺 堅らの暴れっぷりが本作の
見どころといった感は強かったし。
あと多くのタイムリープものはやり直しによる主人公の成長譚的側面が強く、本作も
そうなら武道が決意の割にはそれに伴った行動ができないというのは、今時点ではこんなもので
むしろいいのかなという感も。
そうなるとむしろ今後の武道の成長に期待といったところ。
2021/10/28