nyaro さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
アニメを舐めてませんか?
前半4分の1の父親のオオカミのところが???で、正直よくわかりませんでした。
後半は例えば日本人の社会的な受容性の低さとか、外国人とのハーフとか、村か街かみたいな子育て問題のテーマはあるのでしょう。
設定は日本の民話的な異類婚姻譚みたいな題材を現代的に深掘りしたみたいな感じで期待を持ちましたが、まず結婚のところまでで何も見出せませんでした。
そして父オオカミが{netabare}死亡した経緯が栄養と思いやりだけが原因なら{/netabare}考察するにも「いやケダモノだからさ」としか言いようがありません。お前大学で勉強するくらい賢いんだろ?本能を理性で押さえられなかったのかよ、と。ここの描写が弱すぎてキョトーンでした。
これを変に解釈すると異種=日本人以外と結婚すると不幸になるよ、と言っているようにも見えます。
で、後半ですね。まあ、事件が牧歌的というかよくある問題というか…人間=日本人ではない子供を抱えて苦労して、都落ちして頑張って暮らして、トラブル起こして、子供が成長して恋愛と独立。うーん。で、どうしたんでしょう?
自然とか農業とか余計ですし、一体何を言いたいか…(自己満足的な)見せたい映像と感動的なセリフ、そして価値観を散らかすだけ散らかて、非常に押しつけがましいです。それも本気でそれがお前が主張したい事か、見せたい事か?と疑ってしまうくらいペラペラに感じます。
流行もののマーケティングを頑張りましたね、としかいいようがありません。そう、主義主張そのものが時代に迎合した市場調査の結果にしかみえません。
結論からいえば、絵は奇麗。話だけは見られる。でも、テーマ的には非常に凡庸な作品になっていると思います。
なにより、テーマ性の押し付けがましさや大衆迎合に強い不快感があります。細田守は日本のアニメの視聴者を舐めていませんか?