tinzei さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.0
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
敵に嫌悪感を抱かせたいっていう制作側の意図は伝わったけど、何を伝えたかったのかは分からない
核で汚染された地球。宇宙から降下中だった科学者夫妻は宇宙船を海の底に沈め、汚染された自分達の代わりに娘のアマミクに地球の種子を託し冷凍睡眠させる。90年後の世界で目覚めたアマミクは、管理システムのメイザミックやロボットのピロンと共に、大気が正常化するのを待っていたが・・・・・。
簡単にまとめると「現地の人間と協力して人間を滅ぼそうとする人工知能(グリプトファン)と戦いながら地球に種子を植える」話。
作画はオールCGだけど、2001年のCGだから質はお察し。
ただ気になるのは、グリプトファンを含めた人工知能たちの姿が血管と神経だけを残した人間のような姿をしていて、グリプトファンの最後の形態もワームみたいな気持ち悪い姿してたけど、とりあえず制作側の嫌悪感を抱かせたいっ意図は分かったとして、何でそこまでするのかが分からん。制作側に反AIみたいな思想でもあるのかな?
設定は悪くないけど、めちゃめちゃ退屈だった。グリプトファンが狂った理由が分からないし、現地の人間はマローズたち以外出てこないし、ロボット嫌いのマローズたちとロボット大好きアマミクの対比も広げないし、気に入らない点を挙げたらキリがないんだけど、それが退屈にしてる直接の原因というより、77分ある作品で、そういう細かいとこを省いているのが問題。おかげで一つ一つの進行が遅いし、上でも言った通りアニメーションに見応えがあるものでもないから、余計退屈だった。もしこれが30分で短くまとめてあったら、もう少し評価上げてたかも。
【あらすじ】
地球に残った人間を管理する四体の人工知能の一つグリプトファンが人間は不要と考え、他三体と人間を攻撃しようとする。
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ある日、アマミクが海中調査をしていると、その攻撃に巻き込まれ、謎のイルカに助けられる。
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アマミクが目を覚ますと、人間がおりアマミクは喜ぶが、実はロボットだったイルカを巡って口論になる。
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彼らは他三体の人工知能に従う人間たちでグリプトファンを憎悪していた。
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グリプトファンはアマミクの存在に気付き抹殺しようとしたため、リーダーのマローズはグリプトファンの軍勢から逃げる。
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その後和解したアマミクとマローズたちは、アマミクの宇宙船へ向かう。
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アマミクの宇宙船には既にグリプトファンがいたが、隙をつきアマミクとマローズがメイザミックたちと会う。
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最初はマローズたちを信じなかったメイザミックだが、同じ人工知能の説得に寄り、種子を持ってアマミクたちと脱出する。
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宇宙船は足止めに爆破し、種子を持って聖域と呼ばれる場所へ行く。
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グリプトファンの足止めに向かった仲間を失いながらも聖域についたアマミクとマローズは種子を植えようとする。
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するとグリプトファンが現れ、種子を喰らう。しかし種子はグリプトファンの中で発芽し、そのまま地上に出て、巨大な木となる。