福松 さんの感想・評価
3.7
物語 : 5.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
脱落しそうになりました
1998年放送とちょっと古いサイバーパンク作品ですが、衝撃的でした。
陰鬱でリフレインを多用する演出と話の重苦しさに、これを一気見できる人はかなりの強者だなって思いました。
エンターテインメント性を潔く排除した作風も却って熱狂的なファンを獲得した一因なのかなー。
エヴァの影響の有無はわかりませんが、これも一種の人類補完計画でした。
作中で存在が示唆されていたゼーレに相当する機関は健在のはずですが、観測者に徹するであろう玲音が事前に無力化しちゃったのかなあ、と空想は膨らみます。
あるいは、多くの駒を失ったので再実行はもう無理、という解釈もあります。玲音の妨害もあったりして。
最後に千砂が出るか出るか、と待っていたら「出たー!」となってそこだけは嬉しかったかな。
あとは監視おっさんズの一方が少しデレてる所くらいでしょうか、ほっとしたのは。
そうそう、健全に成長したお姉ちゃんの件もありましたね。
こうして振り返ってみると、過程はともかく救われた感があって良かったです。
以下は趣味に走っているので折り畳みます。
{netabare}音楽は元RCサクセションの仲井戸麗市、チャボで突然のOPクレジットに驚きました。EDはまさか、と思っていたらそのまさかでした。チャボも清志郎のボーカルに影響を受けてるなーって改めて思いました。久しぶりにチャボの歌声を聞きました。というわけで、RCは姉の影響で小さいころから聴きまくっていました。歌詞も結構、覚えています。完全なマセガキでしたねw
IPv6の名称決定が1995年ということで、そこからIPv7を発想したのが天才的ですね。IPについては全くのド素人で、この機会にちょっとだけかじってみました。普段インターネットを利用していて全く考えることのない内容だったので、ここまで発達したネット社会の基盤である次の仕様を決めることって将来的に物凄い利権になるんだろうなって思いました。
人類の進化について。人類は異常に数が増えすぎましたが生物学的な進化は何十万年という視野で見てですが続くと思います。人為的に引き起こさなくても。その発現はガンダムのニュータイプのようにごく一部の者が変化するという形になるでしょう。ひょっとしたら知らないだけで既に新種は現れてるかもしれませんね。そして知られることなく絶えていく、とか。いままで生まれた人類の六分の一が現在生存しているそうなので、確率的に新種が既に登場していてもおかしくはないですね。問題は有力な新種の登場前に人類が自ら滅亡してしまうかもしれないこと、滅亡していなくても人類は新種に対して迫害を積極的に行ってしまいかねない事でしょう。人類は倫理的にも発展してほしいし、こうゆう自由な空想って楽しいものですよね。{/netabare}