take_0(ゼロ) さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
これは・・・面白い!!
いや~大変面白く、楽しく視聴いたしました。
今回は最初に言っておきましょう。
さすがエンタメの、このジャンルでは「ある意味トップ」を舞台に選んでいる(正確には音楽学校の方だけれども)だけあってこの作品も楽しかったです。
放送期間別のトップに鎮座しているだけはあります。
「観る価値あり」です。
実は、この作品のモチーフになっているであろう舞台「〇塚歌劇団」・・・、私は少々苦手なのです。
これについては、昔からの事で、ミュージカルも苦手と言う事もありますが、どうも・・・
不快な方、ご立腹される方もおられるかもしれない表現なので伏せます。
{netabare} 滑稽さと、グロテスクさが同居したような居心地の悪さを感じてしまい、背中のあたりがムズムズして観ていられないのです。個人の感想なのでお許しを頂きたいのですが、決して存在を認められないとか、お好きな方を悪く言うつもりはないのです。一方、日本のエンターテインメントの中ではしっかりと立ち位置を確立し、多くの熱狂的なファンを持ち、様々なスターを輩出し、世界的にも稀有な存在であることは認めますし。これもエンタメの一つの到達点だと思っています。・・・でも、苦手なんです>< {/netabare}
ですので、評価の高い作品とは思いつつも、この作品についてはあまり見るつもりはなかったんですが。
まぁ、いつものアベマなTVで観てしまって一気に見てしまいました。
物語自体は、舞台が〇塚歌劇団をモチーフにしているであろう「紅華歌劇団」を舞台にしている以外は、少女たちが夢への階段を上っていくシンデレラストーリーという事で間違いないと思う。
ある意味、隔絶されたクローズドサークルの中での出来事で、一体、どういった事になるのかと言う興味はあるものの、大筋ではありふれていると言っても過言でない。
ちなみに、たまーにTVなどで観ることがある〇塚歌劇団(正確には〇塚音楽学校かな)の新入生の姿や、学校での生活風景などの映像とかは結構興味深く、へ~ぇと思いながら観たりしているのです。
苦手なのは、主に舞台と言う・・・。
特筆すべきは、キャラクターの少女たちかなぁって思いました。
どの子も個性的で、本当に観ていて飽きなかったです。各話に割いて展開される各キャラのエピソードも本当に楽しめました。
中でも印象的なのはやはり主人公の「渡辺さらさ」でした。
飄々として、天真爛漫で、物おじせず、丁寧で素直な口調、もの言い。
くるくると変わる表情も含めて、とても魅力的なキャラクターですね。
「はい、さらさは・・・」と言う口調の多さに、とあるキャラクターを思い出してしまいました。
「アイドル天使ようこそようこの」田中陽子です。
この娘もアイドルを目指して田舎から渋谷へ上京してきて、性格、表情などがこの「渡辺さらさ」と共通しているように思います。
この田中陽子も「はい!」と言うセリフがたくさんあり、自分の事を「陽子の陽は太陽の陽です!」と自分で自分の名を呼ぶキャラでした。
エンタメのトップを目指している点も共通しているでしょうか。
こちらは古い作品ですが、アニメが多数話で作成されている時期の作品でかなりの話数あったはずです、最終的には打ち切り気味だったはずですが、今でも思い出す名エピソード回が多数あります。
ああ、また脱線してしまった。
とにかく、元気で素直なキャラクターが夢を追っている姿っていうのは観ていて元気が出るものですw。
この他にも
奈良田 愛:登場時点の様子から、ああいうキャラに発展していくとは思わなかった。ストーリー回しもできるし、1人ツッコミをしたりもするとはw
キモオタ君とのエピソードも振り返ってみればよかったかなぁと思う。
その他の同級生たち多彩で個性的でよかった。
仲間感も出てきているし、ちょっとイジワル(?)っぽい先輩もちゃんと配置されているし、しっかりとイケメン達も配置されている。
カマっぽい(これも問題表現かな)歌唱の先生がいい味(キャラ)発揮していてコレも良かった。
講師陣も多彩でしたねぇ、当然現役俳優やOGも出てくるし、本当に色とりどりでした。
今後、今作以上に先輩陣、仲間との友情や衝突、確執などが想像されますよね。
彼女たちの成長の物語も観てみたいですし、是非とも継続作品を期待したいところです。
繰り返しになりますが、独特の世界を舞台にした個性ある作品と言えるでしょう。
そもそものモチーフとなっている世界がよい意味でユニークですから。
観る価値ありと思います。
機会がありましたら、ぜひご覧ください。
一気見できるくらいのスピード感があります。