ハウトゥーバトル さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
Emergency:Tora Tora Tora
この話は間違いから始まる二人の高校生の話
まぁタイトルだけで全てを察しようという時点で負けなのですが、
タイガー&ドラゴンということで。
個人的には面白くはない脚本と緩急が激しい展開でした
BadかGoodか、を選択するならBadを選択させてもらいます
基本的に恋愛を主体とし、途中途中でコメディを挟む、いわゆるラブコメと呼ばれるもの。
私はラブコメ、というジャンルをあまり良く思っていないので、最初の時点でマイナス評価でしたが、全体的な物語の運び的に、ストーリーの感動さや情緒よりもストーリーの不自然さのほうが目に付きました。
流石にいきなり宇宙で戦ったり、いきなりラップバトルを始めたり、ということは無いのですが、「そうはならんやろ」という事象がたくさん。
コメディを入れたせいで全体的に物語が薄く感じる。そのコメディが面白いなら良いのですが、残念ながら大滑り(少なくとも私には)。面白くもないコメディが恋愛要素を邪魔し、25話もあるのにも関わらずものすごく味気ない。
さらにキャラの動きがわからん。キャラたちの心情はわからんでもないですが、その気持ちに従った結果の行動は全くもって理解出来ません。
まぁ理解しなくても物語自体は進んでいくので別に良いのですが、残念ながらこれは恋愛アニメであり、終盤の展開はキャラへの感情移入によってでしか感銘を受ける事はできません。
つまり、キャラに感情移入できないくせに感情移入をトリガーとしたラストシーンを描いているため、パットしない。
あとは主観的な理由になるのですが
{netabare}私はアミちゃんが好きだったので、個人的にはあの展開めちゃくちゃ気に食わないんですよね。いやアミちゃんとくっついてほしいわけでは無いのですが、「アミちゃんがトリガーとなって、主人公が櫛枝ちゃんとくっついてアミちゃんが人知れず泣いて、大河ちゃんが何処かへ行く。そして未来にて主人公が『そういうえばアイツどうしてんだろうなぁ』」とかを期待してました。
まぁ厄介なオタクの典型的なムーブメントをかましていても仕方の無いことなのですが。{/netabare}
ということで主観的な理由も含めて本作の悪さを語ってきましたが、
まぁそこまで悪くは無いんじゃないですかね。
何度も言いますが、私には刺さりませんでした。
序盤や終盤はともかく中盤({netabare}特にアミちゃんが意味深なことをいい始めたあたり{/netabare})はかなり面白かったですし、続きが気になる展開でしたので、刺さる人には刺さると思います。
監督は長井龍雪さん。ハチクロの方ですね
シリーズ構成は岡田麿里さん。こどものじかんの方ですね
キャラデザは田中将賀さん。学園目次録の方ですね
劇伴は橋本由香利さん。初劇伴
アニメ制作はJ.C.STAFFさん。シャナの所ですね
後の超平和バスターズですね
作画はよく、丁寧な印象を受けました
op1は大久保薫さん作曲、女子三人歌唱の「プレパレード」
ed1はFuntaさん作曲、実乃梨ちゃん役の堀江由衣さん歌唱の「バニラソルト」
op2は藤末樹さん作曲、堀江由衣さん歌唱の「silky heart」
ed2はFuntaさん作曲、女子三人歌唱の「オレンジ」
「誰が一番苦しんでいたか」ということで締めます