タック二階堂 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ひとりボッジには、させないで。
詳細は公式でも。
んっと、内容うんぬんより前に、ボッジの大きさが意味がわからない…
・ボッジの心象風景として、大きな存在の人物は大きく、それ以外は対等の大きさになる
・いやいや、実際に父親である王様と母親である王妃は巨人なのだ
どっちなんでしょうね。
父親、母親の指くらいの大きさしかないボッジが、弟の王子とは対等の大きさになってます。
話としては、まあ導入なので耳が聞こえず、まともに話せないボッジが、絶滅した暗殺集団「影の一族」の生き残りであるカゲと出会い、自分の言葉を分かってくれるカゲに心を開いていきますよ-と。
弱々なボッジですが、実は回避能力が高く、弟との試合で一本取りますよ-というお話。
まあ、これからでしょうね。
=====第二話視聴後、追記です。
{netabare}
ボッジと弟の試合を陰で見ていたカゲ。
そこからカゲの過去回想が入ります。
最初は、えらい長え回想だなと思っていたのですが、これがまたカゲのキャラデザと相まって、しかも助けてもらって恩のある人相の悪い男に売られたにもかかわらず、酒場の喧嘩で刺された男にすり寄っていく姿。そして、カゲを見つけていまわの際に涙を流す人相の悪い男…
号泣ですよ。
で、この長い回想が、後半に活きるんですよ。審判を務めた家臣に手話で「それは王の剣ではない。正々堂々と打ち合え」と言われ、回避能力を封印してボコボコにされるボッジ。包帯でぐるぐる巻きにされたボッジを見て、カゲは自分の過去の姿に重ね合わせ、何があっても味方になってやると告げます。
それを聞いたボッジは滂沱の涙を流しますよ。
こっちも涙が止まりませんでしたよ。
泣かされる作品が名作とは言いませんが、少なくとも心が動かされる話だったのは間違いないです。そして、この展開のためにカゲの回想を長めに入れた構成も上手い。
評価を大きく上げました。今期一番のダークホース候補が本領を発揮していた感じですね。
{/netabare}
=====第四話視聴後、追記です。
{netabare}
ドーマス、ホクロと一緒に旅に出たボッジ。立ち寄った街で、ボッジがかばんを盗まれて、さあ大変。
無事にかばんが出てきたのは良かったものの、今度は穴に落ちてしまうボッジ。罠をなんとか回避したものの、その穴には変なおじいさんがいて…
というお話。
いや、本当にすべての面でレベルの高い作品ですね。今回の最後の引きも気になりますし、脚本の秀逸さが光る作品です。
そして、背景美術も素晴らしい。まるで絵本の背景みたいな、水彩画タッチの背景。WIT STUDIOだから、ガチの作画も当然できるんですが、作風に合わせたメルヘンなタッチも見事。
今期、期待作がボロボロと失速していく中で、グイッと半馬身ぐらい抜け出つつあるかもしれないですね。
{/netabare}
=====第十九話視聴後、追記です。
{netabare}
1クール序盤の神がかった面白さがあるので、しばらくは静観しておりましたが、さすがに…
なんていうか、尺稼ぎがすごいですね。まだミランジョと、オウケンとの対峙をやってるんですもん。
いったい何クールやるおつもりで?
もはや王様ランキング要素もないし、いよいよ不死身のオウケンvs.四天王の雌雄を決する戦いが!みたいな展開を期待しているわけでもないんですよねぇ…
{/netabare}
=====最終話視聴後、追記です。
{netabare}
最終話については、ひとことで言えば「陳腐」でした。
ダイダが王位を譲りますよっと。
でも、カゲがいなくなって探しに行き、一緒に諸国漫遊するために再度、ダイダに王位を譲りますよっと。
お子様向けかな?
あれだけ序盤にカゲとボッジの友情ストーリーに涙したのが嘘のように、まあ軽いのなんの…
2クールやって、見事に右肩下がりだったという印象です。
序盤の名作感で辛うじて★3.5にしましたが、2クール目に関しては★1.5相当だったと思います。
{/netabare}