たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
令和では通用しないかもしれない「ギャグ」要素
鳥山明と高橋留美子は80年代のアニメや漫画の方向性を180度変えたと言って過言ではないが、
高橋留美子の「うる星やつら」はオタク向けであるのと同時に、押井守の手によって結構実験的な作品だった。
そして、なにより鳥山明の「DRスランプ」こそ、これ以上の垢抜けて毛も生えないような幼児退行したツンツルテンな内容。。特に「ギャグ」要素はアナーキズムとシュールレアリスムがおりまざった天才的なものがあるものの、令和の時代、「進撃」や「鬼滅」などのシリアス路線が当たり前になりつつある昨今のアニメ、漫画事情を考えると不可能な内容である。
しかし、この劇場版はTVアニメとは違って「Drスランプ」にしてはストーリーがあり、アラレが唯一、敵のDrマシリトに激怒するシーンがある。
「ビューティフルドリーマー」とまではいかないが、スタッフによるTV版では見れないものを作ろうという気概が伝わってくる良作ギャグアニメです。