ひろたん さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
妹の短くも儚い"運命"。それを引き継いだ姉。とても切ない姉妹の物語・・・。
■ 2021.10.10 1話目視聴時 ■
旧タイトル:ムジカートとコンダクターのポンコツコンビが奏でる美しい旋律
ムジカートと呼ばれる女の子兵器とその指揮をとるコンダクターの物語です。
ティザーPVでは、重くシリアスな話かと思っていました。
実際は、コメディ色が非常に強かったです。
ムジカートは、おなかがすくと戦闘不能になります。
コンダクターは、そんなムジカートのことを「ポンコツ」呼ばわりします。
でも、双方の話を聞いていると、どちらも「ポンコツ」だなと思うのです。
でも、この二人が一度戦闘に入ったらむちゃくちゃカッコいいのです。
最初の戦闘でムジカートが登場するシーンは、ぞくっときます。
その後、赤い薔薇をモチーフにした演奏(戦闘)スタイルに変身します。
その時、薔薇の花びらが舞い散る様は、なんて美しいんだと思います。
コンダクターも「戦闘開始」とは言いません。「開演」です。
「目標を攻撃」ではありません。「奏でろ」です。
そして、「とどめを打て」ではありません。「音を解き放て」です。
いちいちぞくっときます。
ムジカートは、飛び道具も使うし白兵戦もします。
その時使う武器は、用途に応じて銃にもソードにも変形するタイプです。
こちらもいちいちカッコイイです。
きゃしゃで小柄な女の子がヒールの高い靴を履いて大きな武器を持っています。
そして、縦横無尽に飛びまわるなんて、押さえるべきところが分かっています。
「由緒正しい厨二バトルが最高にカッコいい」とコメントを頂きました。
まさにその通りです。
この歳で、指揮棒を持って「奏でろ!」とは、言いたくても言えません。
でも、それを実現してくれるのがこの作品なのです。
一部の戦闘シーンにクラシックを使っているのはとても素晴らしいです。
できれば、一部とは言わず、いろいろなところに使ってほしいぐらいです。
一話では、話の筋がまだ見えてきません。
このまま単純な見せ物作品で終わってしまわないか不安です。
失速しないことを祈るばかりです・・・。
■ 2021.12.22 最終回視聴済 ■
物語の内容は、やはり薄かったことは否めません。
しかし、それでも、ウルっとくる場面は、結構あったかなと思います。
結果的には、失速はしなかったように思いました。
バトルアクションは、めちゃくちゃ良かったです。
とても興奮しました。こんなの久しぶりです。
バトルシーンだけを、何回も繰り返し観てしまいました。
キャラもとてもよかったです。
"運命"ちゃんの可憐な戦闘には、見惚れました。
マミった"タイタン"ちゃんの戦闘には、ゾクッときました。
二人とも大好きなキャラです。
タクトも生意気ですが嫌みは無かったです。
そして、冷徹でポーカーフェイスな"天国"も意外と好きだったりします。
あの戦闘に不向きなお嬢様スタイルが逆に怖いものを感じさせるヤバいキャラです。
そして、最終回のCパートが意外と衝撃的でした。
{netabare}
最後にさらっと登場する"運命"。
実は、コゼットではありません。
コゼットのお姉ちゃんです。
髪型も身長も衣装も胸の大きさも違います。
これで、アニメの"運命"ちゃんとゲームの"運命"さんが違うことが分かりました。
そして、そのつながりも分かりました。
ゲームの"運命"さんは、コゼットのお姉ちゃんだったのです。
アニメのお姉ちゃんとゲームの"運命"さんは、ともに本渡楓さんが演じています。
何かあるなとは思っていましたが、なるほど、そうきたかと言う感じでした。
そして、これにより、もう一つはっきりしたことがあります。
それは、やはり、コゼットは、もうこの世にはいないと言うことです・・・。
{/netabare}
コゼットの短くも儚い"運命"。
それを最後に引き継いだのがお姉ちゃんだったのです。
この物語は、とても切ない姉妹の物語でもありました。