たまご丼 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:今観てる
13話まで見た感想です。
沖縄の海を背景に水族館を舞台にした世界観はとても素敵です。作画も綺麗ですし、夢と現実のギャップを真面目に描いているのも悪くありません。
ただ残念なのは物語りとして「?」な所が多々あります。
○くくるの祖父
未成年の女の子を住み込みで働かすのに保護者の確認は取らないのでしょうか? くくるはまだ高校生ですからいい加減な所があるのは仕方ないとしても、水族館の本当の責任者である祖父が大人としてサポートをしないと存在感がありませんし無責任過ぎます。さらに、台風の土砂降りの豪雨の中を風花一人で水族館まで弁当を運ばしたときは、頭おかしいのか?とすら思ってしまいました。(風花が雨風によって既に歩くのもままならない状況が描かれていますので、沖縄の人は台風くらい慣れっこだから、という解釈も無理があると思います。)
○第五話の「母の来訪」
風花のお母さんが風花を迎えに来た時にくくるが風花をお母さんから逃がすのですが、てっきりお母さんを説得するために一時的に逃がすのかと思ったら水族館を辞めてどこかに逃げろという意味でした。住む所も無い未成年の家出娘を放り出すのは考えられませんし判断が幼稚すぎます。また、夏休みに売上げを伸ばすため人手が必要なら、風花のお母さんに土下座をしてでも風花が働けるようお願いをしないと、くくるの覚悟が伝わって来ません。
○くくるの幻
くくるの双子の姉が死産によってくくるだけが生き残ったというエピソードがあり、くくるは水族館で姉の幻を見る訳ですが、くくるの事を誰よりもあの世から見守っているのはくくるの両親の筈です。幻に姉が出るくらいなら何故一度も両親は出てこないのでしょうか…。(両親は水族館の経営に一度も携わってないのでしょうか? くくるが館長の代で水族館を閉館するのに、両親への思いがほとんど語られないのは不自然過ぎます。)
所々で納得の行かない展開はありますが、それでも閉館が現実味を帯びてくるあたりから少しづつ物語りに深みは出て来ますし、一番最初に書いたように素敵な魅力も沢山ある作品です。新しい職場のティンガーラ編はまだまだ続くようですので、今後の展開には期待しています。