STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえずの簡単な感想
原作は未読。
人ではない存在が、様々な人間と出会う展開は「火の鳥」なんかを思い出したりした。
不死である主人公のフシが様々な人と出会い・・・、という展開から、長い期間を
描いていたような印象があったが、よくよく考えると序盤の北方の少年のエピソードはともかく、
ニナンナでのマーチとの出会いから、ジャナンダ島を出てからのピオランの死まで、いずれも
ピオランが関わっていることから、割と時間幅はそれほどでもなかったりすることに気付く。
形式としてはロードムービーのような形になっており、フシが出会う様々なキャラは
なかなか印象深く、その出会いによるフシの成長も見どころといった感じ。
ただこうした人間ドラマとして見つつ、フシの「刺激を受けた存在の死に際して、その姿や
能力を得る」という設定は「〇〇が死ねば、その能力を得て・・・」といったゲーム的な
ドライな見方も並行して、持ってしまう。
フシという外部の存在が様々な人間社会に接していくファンタジー作品という図式から、
当初は「寓話的要素がある作品なのかな?」と思ったりもしたが、いざ視聴するとそれほど
テーマ性はないようで、むしろ純粋なエンターテインメント作品といった印象。
この辺は原作者の大今 良時氏が「聲の形」というテーマ性の強い作品を手掛けていたための
先入観かなと。
2021/10/06